「別居を切り出されたときの話し合いで、Sちゃんからは『このままでは、私は飯炊きババアになる』って、衝撃的な言葉を言われたんです」 　詳しく話を聞くと、結婚生活の間、和彦さんの方が収入が少ないにもかかわらず一切家事も手伝わなかったという。 「その時は共働きでしたが、彼女は正社員できちんと働いていて、僕はフリーターとして少しずつウェブの仕事を始めていました。家事を一切しませんでしたね。というかする気もなかった。彼女は、勤めていた会社の仲間からも僕との年齢差や生活態度など、色々言われていたようです…」 　まさに自業自得ともいえる理由。しかし、和彦さんの心象は少し違う。 「今でも離婚理由を考えているのですが、究極のマンネリだったのではないでしょうか？　別居話の際に、『私はジプシーなの！ 』と強く言われましたもん。そのまま止めることができなかったですね。 　ちなみに僕はその頃、すぐに家を出ていくお金がなくて、離婚話の後も半年ほど一緒に暮らしていましたね。残念ながら復縁はなかったですが」 　ある意味、和彦さんの方がジプシーのような生活ぶりだが、いまだに元妻とも連絡を取っているというから驚きだ。 「僕からは連絡をしないようにしていますが、定期的に元妻からメッセが来ます。向こうはすでに新しい年下の彼氏ができたようです。向こうはこっちがこれ以上落ちぶれていないか、心配しているんじゃないですかね…」 　男性にとっては不可解な女性の言動の数々。しかし、女性にとっては別れにつながるような許せないような態度も、男性の方は気づかない……なんてこともあるようだ。＜取材・文／池守りぜね＞出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X（旧Twitter）：@rizeneration