更新日:2020年10月12日 22:46
仕事

「服装で人を判断するのか」スウェット姿で研修に参加した新入社員の主張

その後、Aさんが退職。自分は何がいけなかったのか?

 そうこうする内に緊急事態宣言も解除され、新しい生活様式を取り入れた日常が戻りつつある中で、松岡さんの会社の飲食店も営業再開となる。そのタイミングでオンライン研修は終了し、本社での研修へと切り替わったそうだ。 「でも、そこにAさんが現れることはありませんでした。退職したんです。入社から、わずか3か月程度のことです」  まあ、研修担当の上司に楯を突きまくりながら平然と出社できるメンタルを持つ者などなかなかいないだろう。人事部によると、退職理由は会社に合わないと感じたからだそうだ。松岡さんに対しての苦情はなかったという。 「自分が間違った対応を取ったとは思いませんよ。けど、オンライン研修を担当した者としては責任を感じました。だから、Aさんに電話をして話をしようとしたんですが、何回かけても繋がらない。同性でも、いずれストーカー扱いでもされたらもっと困ったことになるので、諦めることにしました」 「オンライン研修とはいえ、スウェット姿で参加するのはナシですよね? 僕だって頑固者じゃありません。オフィスカジュアルならば許していたでしょうし。数か月経った今でも、自分の何がいけなかったのかわかりません。皆さんに判断してもらいたいです」  クセのある新入社員とのプチトラブルに疲弊しきった様子の松岡さんであった。果たして、彼はどういった対応を取ればよかったのだろう?<取材・文/吉田みく>
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