仕事

キャバクラにもモンスター新人はいた。職場をひっかき回した挙句…

 新型コロナによるテレワークが解除され、6月以降に新入社員と初めて顔を合わした…なんて企業も多い中、遅れてやってきたモンスター新入社員に困惑する人達も多い。  だが、モンスター新入社員は会社の中だけにあらず。水商売の世界にも、先輩ホステスが戸惑うようなモンスターキャバ嬢は数多く存在する。今回はその一例をご紹介しよう。

18歳のモンスターキャバ嬢

モンスターキャバ嬢

都内で働くキャバ嬢

 都内のキャバクラに勤務する凛音さん(仮名・28歳)は、現在コロナの影響で長期休暇を取っている。そんな凛音さんが昨年出会ったのが、18歳のモンスターキャバ嬢だ。 「うちの店は20代半ばのキャストが多いため若い子は珍しく、彼女はすぐに店長のお気に入りになりました。店長は贔屓した子は太客に付けたり、シフトを優先的に入れるので分かりやすいんです。でも、その贔屓もあって彼女は『特別扱いされている』と勘違いするように……。  キャストは客席に付いていないときは待機席にいないといけないのですが、彼女はキャッシャーで黒服とずっと話しているんです。別に話すのがダメという決まりはないのですが、基本、黒服とは業務連絡があるときしか話さないのが普通じゃないですか。お客さんもいい気持ちはしないので注意しても、次の日には同じ場所で話しているんです」

不穏な空気が漂い始める…

 とはいえ、アレコレ言って「口うるさい先輩」だと思われるのも嫌だと思い、放っておいたという凛音さん。しかし、新人キャストの行動は次第にエスカレートしていった。 「新人キャストは営業中に黒服と話すだけじゃなく、今度は営業後に黒服と飲みに行くようになったんです。うちの店は黒服とキャストが仲が良く、仕事の相談なども兼ねて営業後に飲みに行くことも時々あるのですが、彼女は新人だし相談するほどまでお客さんを呼んでいるわけでもない。  さすがにそうなると他のキャストの間でも『彼女だけ贔屓しすぎなんじゃない?』という声が出てきたんです。そんな中でも特に彼女のことを監視しているキャストが1名……。  その人はハルカさん(仮名)といって、新人キャストが仲良くしている黒服のM君と付き合っているという噂が。その様子を見て、なんとなく嫌な予感がするな~と思っていた後日、案の定問題勃発してしまったんです……」
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黒服達が大混乱する事態に
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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