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「服装で人を判断するのか」スウェット姿で研修に参加した新入社員の主張

 新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の影響で、企業では「テレワーク推奨」の動きが活発になっている。それは新入社員も例外ではなく、入社早々自宅待機を余儀なくされ、オンラインで研修を受けた……という声も多い。  そんなオンライン研修で、「困ったモンスター社員がいたんです……」と語るのは都内在住の外食チェーン店でエリアマネージャーとして働く松岡淳樹さん(仮名・38歳)だ。

スウェット姿でオンライン研修に参加

スウェット

写真はイメージです(以下同じ)

 新型コロナの影響で、松岡さんの会社が運営管理をする飲食店は休業になってしまい、普段なら新入社員研修の一環として行われる現場での実地指導も中止となってしまったそうだ。 「そのため、今年度入社の社員はオンラインで座学研修をすることになりました。初の試みなので、指導する側も上手くいくか不安が大きかったです。  彼も最初は真面目でした。スーツをピシっと着て、真剣にメモを取る。時には時間外に質問をしてくることもあるほど、意欲的な人だったんです」  彼とは、前出のモンスター新人・Aさん(22歳・男性)だ。しかし、徐々に化けの皮が剥がれていったという。 「ある日の研修です。Aさんがスウェット姿で参加していたんです。注意しようとはしましたがそれまで真面目に取り組んでいたし、寝坊しただけの可能性もあり、その日は多めに見たんです。部屋着というような野暮ったさもありませんでしたし。でも今思えば、それが良くなかったんだと……」  その日を境に、Aさんがスーツを着ることはなくなったという。他の新入社員の手前さすがにマズイと思った松岡さんは、彼と個人面談をすることにしたそうだが、そこでまさかの反撃を受けることになる。

『スーツ着用でも居眠りをしている社員のほうが問題なのでは?』

居眠り 「スーツ着用でオンライン研修に参加するように伝えました。すると、『スウェットの何がいけないのか分からない。服装で人を判断するんですか?』と、キレ気味に食って掛かってきたんです」  Aさんの言い分としては、どんな姿であっても意欲をもって参加すれば問題ないというもの。むしろ、かっちりとしたスーツだと気疲れしてしまい、講義に集中できないとかで、彼なりにスウェット着用には理由があったようだ。 「しかし、この言い分を通すと自宅待機終了後、スウェットで出社してくるかもしれませんよね。それを許すわけにはいかないので、『社会人なんだから服装からちゃんとしなさい』と伝えました。しかし、『具体的に説明してほしい』や『スーツ着用でも居眠りをしている社員のほうが問題なのでは?』などと反論されてしまいました」  服装問題に主張のあるAさんが初めはなぜスーツを着用していたのかについては気になるところだが、「その部分を指摘するまで頭が回りませんでした」と松岡さんは話す。 テレワーク その後も説明の仕方を変えてAさんを説得したという松岡さんであったが、相手の心に響く気配はなく、むしろ状況はどんどんと悪化していったそうだ。 「研修中、Aさんに話を振っても生返事で終わるようになりました。雷を落としたいところでしたが、今はパワハラとかうるさいですからね。我慢するのが大変でしたよ」
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その後、Aさんが退職。自分は何がいけなかったのか?
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