仕事

ぼっち系大学生YouTuberのその後。一般企業に就職、社内ぼっちに

“社会人編”の展開

ステハゲ

画像は、YouTube「ステハゲチャンネル二代目 SUTEHAGEch 2nd」の動画『中央大学を卒業しました。多摩キャンパスの英雄、魂と涙の勇退。』より

 老婆心ながら言わせてもらえれば、そのくらい力を抜いた就活で、あまり大きな期待をせずに就職した人のほうが、案外長続きするパターンも多い気もする。社内の雰囲気などに慣れて、年1、2回のボーナスでも貰えばすっかり落ち着くのでは? 「そういう意味では確かにやりやすいかもしれないです。誰もが羨む超優良企業というわけでもない分、気楽というか。アニメやゲームが好きな人が多いんですけど、専門学校出身者が中心で大学生YouTuberとかもおそらく見ない層なので、僕の動画がバレる気配もないです。ただ、業種がいわゆるIT土方、客先常駐の派遣社員に近いので、何十年もいる会社でもないのかなとは思っていて。もちろん、なんの能力もない僕には妥当とも言えると思いますけど(笑)」  “社会人編”の展開も楽しみにしたいところだが、一方でそれなりに安定した収入があるなら、お金目当てで始めたYouTuber活動を必ずしも継続する必要性はないとも言えそうだ。 「YouTubeや動画制作が好きなわけでもないし、何年も動画を上げていたら普通にしんどくなって嫌になる」とのことで、実際、ステハゲ氏は2019年2月には自身のメインチャンネルを衝動的に削除してしまったこともある。  企業案件を引き受けていた関係で、当時は「けっこう“なあなあ”な感じで2代目としてすぐ復活した」らしいが、本人のモチベーション的にYouTuberの活動は継続していけそうなのか? 「自分のできる範囲、他人様に迷惑かけない範囲で動画を上げていけたらと思います。2年くらい前に家族にバレて、けっこう強く『恥ずかしいから本当にやめて』と言われましたけど、いまは黙認状態で。奥さんもネット上で活動していた人でそういう活動に理解もあり、いまは何も気後れすることなく動画撮影や生放送は自宅で堂々とできる環境でもあるので。ただ、無理して定期的に上げるためにあまりテキトーな動画を量産するのもどうなのかなと。しばらくはネタがあればその都度という感じで。僕の会社員生活などについても紹介していけたらと思います」 <取材・文/伊藤綾>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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