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アイドルが“場違いなファン”に怒りの告発「撮影会はキャバクラじゃない」

あえてグラドル撮影会に参加する理由

 つまり、彼らは写真を撮るために撮影会に参加しているわけではないのだ。 「そもそも目的がおかしい。会話がしたいならキャバクラに行ったほうがいいんじゃないかなって。私はあくまで被写体。でも、そう告げると『キャバの女は嫌だ』って返されました」  優月さんはその言い分を聞き、呆気にとられてしまったという。 「理由をたずねると、『自分より収入が高いし、そういう店の女のコは怖い』って言うんです。よくよく考えてみると、撮影会ってすごいコスパがいいんです。参加費として1万円ぐらい出せば、カワイイ女のコの水着が撮影できるので。キャバクラではそうもいかないでしょう」  ちなみに、そんな彼に対してメイド喫茶やコンカフェをすすめたところ、その場では不服そうな顔をしていた。だが、のちに会ったときには立派なメイド喫茶通いになっていたという(笑)。

“舌”ばかりを撮り続ける人も

優月心菜 コミケ(コミックマーケット)やオートサロンなどのイベントでは、極端なローアングルから下半身ばかり撮り続ける“ローアングラー”が問題になることもある。グラドルの撮影会では、ローアングラー以上に不気味なカメラマンも出現するという。 「フェチ系の撮影会ではないはずなのに、たまに、身体の一部を撮り続ける人もいます。たとえば、胸の接写とか、舌なんかも……。それは、さすがに気持ち悪かったです」
撮影風景

被写体に無断で下半身ばかりを狙う“ローアングラー“が問題視されることも(写真はイメージです)

 いったい、何の目的で……。優月さんいわく「変な合成写真を作ろうとしている」とか。ともあれ、なぜ被写体から嫌われてしまうような行為をするカメラマンが存在するのだろうか。 「売れていないグラドルのことを“社会的地位が低い”と見下しているのかな。お金を払っているんだから、撮影会に来てやっているんだから、自分の好きにしていいだろう、と。  私はグラドルとして、あまり売れていなかったので。『心菜には何しても大丈夫だろう』みたいな態度をとられることも多かったです。売れていないと、限りなく一般人に近いから相手も色々と言いやすいんじゃないかな」
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“質の低下”の背景
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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