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アイドルが“場違いなファン”に怒りの告発「撮影会はキャバクラじゃない」

“質の低下”の背景とは?

ここなし 優月さんはグラドル撮影会における“質の低下”を指摘する。 「特に雑誌やテレビの企画で“サバイバル形式のオーディション”が増えてから、撮影会が中途半端な雰囲気になってきた気がします」  メディアの出演権をかけて、撮影会の参加人数で競わせていることもある。そんな背景もあり、まさに多種多様なタイプの参加者が撮影会に訪れる。  裏を返せば、“撮影そのもの”に対するモチベーションは千差万別、もはやカメラマンとも呼べない人が参加することもあるのだ。

グラドルも全員が「撮って! 撮って!」ではない

 一応、底辺ながら現役グラドルでもある筆者(吉沢さりぃ)の経験も付け加えておきたい。これまで何百回と撮影会には出演してきたが、実際に撮影よりも会話メインの参加者が多い気がする。  そして、筆者自身も撮られることよりも話しているほうが好きだったりする。じつは、グラドル側も全員が写真を「撮って! 撮って!」というワケでもないのだ。どちらかと言えば、その場が楽しめればいい、と考える人も少なくないのである。 「きちんと撮られたい側の気持ちとしては、正直ちょっと……」  優月さんは現在、“自分が撮影してもらいたいカメラマンのみ”と作品撮りしているという。今後しばらくは撮影会に参加するつもりはないそうだ。 「いくら撮影会に出演してお金がもらえても、結果的にマイナスとなることもあるんです。SNS上では、カメラマンや被写体が写真をSNSにアップして、“いいね!”が付けば承認欲求が満たされるという側面もあります。ですが、なかには全くレタッチしていなかったり、半目になっている写真をそのまま勝手に上げちゃう人もいます。  私は、無償か自分がスタジオ代を負担してでも、きちんと撮ってくれるカメラマンにお願いしたい。ちゃんと作り込んだ写真には、1000以上の“いいね!”が付きます。どちらが自分にとってプラスになるのか、明確ですよね」 <取材・文/吉沢さりぃ、撮影/藤井厚年>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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