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コロナ禍の冬、エアコンの暖房と換気はどう両立させる?専門家に聞く

湿度を保つためには?

 温度とともに管理しなくてはいけないのが湿度。換気をすれば、外の乾いた空気が流れ込み湿度は下がってしまう。また重政氏によれば「2003年7月以降の住宅に備え付けられた一般的な24時間換気システムも、給気口からは冷たい乾いた空気が入ってきます」とのことで、住宅の換気システムでは、湿度管理の効果は見込めない。では、その対策はどうしたら良いのだろう。 加湿器 加湿器や加湿機能付きの空気清浄機、加湿機能付きのエアコンなどを使って意識的な加湿が必要なのはもちろんだ。その上で同氏は、加湿空気清浄機を置く場所について効果を発揮する方法を教えてくれた。 「加湿空気清浄機の場合、ルームエアコンの向かい側の壁を背に置いていただくことをお勧めしています。室内を加湿しながら温度ムラも軽減し、快適性が向上します。暖気は天井側に、冷気は床側に溜まってしまう性質がありますが、エアコンからの気流と加湿空気清浄機からの気流で室内の空気をかき混ぜることで、天井側と床側の温度ムラを軽減できます」  なお、加湿器を置く場所については、加湿器メーカーが「加湿した空気をエアコンの風が運んでくれる位置」が良いとしているので参考にしてほしい。

やりがちな間違い

 前述の空気清浄加湿器については、私たちが思わずやってしまいそうな間違いもあるという。 「ルームエアコンの室内機の下に置いてしまうと、エアコンからの気流と空気清浄機からの気流がぶつかってしまい、効率的な暖房を妨げてしまう場合があります」 結露 また、エアコンの真下以外にも窓のそばは避けたほうが良いという。その訳は、「冬、冷たい外気で窓が冷やされています。その窓に湿度の高い空気を当ててしまうと窓が結露します。結露した分だけ空気中の水分が奪われてしまい、加湿の効率が下がってしまいます。また、結露はカビなどの原因にもなります」、とのことである。  コロナと共に過ごす初めての冬。専門家の話を踏まえ、多くの方に感染予防と快適さを両立しながら過ごしていただきたい。<取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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