イヤでもお金が貯まる「仕組み」実例集【その12】
「固定費を削る仕組み」
【ウルトラC】
東京・大阪では、水道水を飲む者こそが勝ち組だ!
ペットボトルを我慢して水道水で生活するなんて、辛く貧しい節約生活の見本のようだが、「浄水技術の向上により、東京や大阪などでは、水道水が普通に”おいしく”なっています」と反論するのは、水ジャーナリストの橋本淳司氏。
「’90年代以降、高度浄水処理が普及し、従来の急速ろ過方式では対応できなかったカビ臭やカルキ臭の原因物質を処理することが可能になった。高度浄水処理率が6割に及ぶ東京の水道水は、味と水質で国際的な評価を受けています」
一方で、「ボトル詰めのミネラルウォーター」信仰に、橋本氏は疑問を呈する。
「水道法が適用される水道水のほうが、ボトル水よりはるかに厳しい安全基準をクリアしています。農水省による『ミネラルウォーター』の基準があいまいなのも問題。肝心なミネラルの含有量についての基準がなく、水道水を瓶詰めしただけでもミネラルウォーターとして販売できるんです」
一日1本のペットボトルを水道水に替えれば年間3万6000円の節約に。どちらを選択すべきかは明白なのだ。
●橋本淳司氏
水ジャーナリスト、作家。日本水フォーラム節水リーダー。
『明日の水は大丈夫?』(技術評論社)ほか、水関連の著書多数
この特集の前回記事
ハッシュタグ