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コロナ禍で観葉植物の需要増「売上1.5倍、若いお客さんが増えた」

まずは気に入った観葉植物から始めてみる

観葉植物

育てやすい大きさの観葉植物たち

 次に、いま観葉植物に興味を持ち始めた人のためにポイントを聞いた。まず初心者は、観葉植物をどのように選べばよいのだろうか。 「最初は、コーヒーカップくらいの大きさの鉢の観葉植物を選んでください。だいたい500円程度から売っています。観葉植物は、大きいと1000円以上。開店祝いなどで贈るようなものになると、1万から2万円ほどするものもあります。見た目が気に入ったものを、育ててみてください。一般的に丈夫だと言われているのは、パキラ、ポトス、ゴムの木です」  実は、観葉植物を買う時に、一緒に購入した方が良いものもある。 「観葉植物と一緒に買った方がいいのは、一回り大きい鉢。そのままの鉢だと味気ないので、ぜひ一緒に鉢も購入してください。店によっては、植え替えのサービスを行っているところもあります。植え替えの目安は、水を上げた時に、すーっと引かなくなった時。水が溜まるようになると、根がいっぱいになっています。植え替えの時期は、春か秋におこなうようにしてください」

トラブルの対処法

 観葉植物が枯れたり、曲がって伸びてしまったなどのトラブルはどうすればよいのだろうか。 「枯れてきた時の原因は、水が多いか、少ないかのどちらか。一般的には、一週間に一回と言われています。水をあげる量は同じで良いので、あげる間隔は日にちを開けた方がいい。土が乾いて葉っぱがちょっとクタってなったらあげる。観葉植物が曲がるのは、太陽の方に曲がるので鉢を回す。若い木だったら、支柱を立ててまっすぐにすれば直ります」  初心者にとっては、観葉植物の置き場をどうすればよいのか、悩んでしまうのではないだろうか。 「観葉植物は、基本的には家の中に置きます。日照が足りない場所や、寒いところに置くのは枯れるので避けてください。春とか秋は外に出しっぱなしでもいいですが、真夏は、直射日光で葉が焼けるから外に出さないようにしてください」  日頃の扱いは簡単な観葉植物だが、大きくなった時は、手入れが必要だという。 「植物って、ほっておけば大きくなるんです。あまり大きくしたくない時は、植え替える時に上を切って、根や鉢を大きくしないようにしてください」
渋谷園芸

大きいものから、デスクサイズまで専門店ならではの品揃え(渋谷園芸)

 最後に、伊藤さんから園芸店を上手に使うコツをお聞きした。 「ネットショッピングよりお店に行って、店員に声をかけた方がいい。スマホで家にある観葉植物の画像を持っていくと、店員もアドバイスしやすいですよ」 <取材・文/池守りぜね、取材協力/渋谷園芸
出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration
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