SDP30周年。自分たちの活動の受け止められ方が、この本でわかり新鮮(ANI)
――話は変わって、SDPは2020年にデビュー30周年を迎えられました。
Bose 30年活動してきたら、そのときに10歳そこそこだったSITEくんが大人になって、なぜか漫画家になり、僕らの活動を自分のマンガに込めてくれるんだからねえ。面白いよ。
ANI やっぱり「サマージャム’95」はもちろん、「さんピン」の時期に、自分たちがSITEくんみたいな受け取る側じゃなくて、発信する側だったから、自分たちの活動がどういうふうに受け止められていて、どう聴かれてたのかっていうのを知るのは新鮮ですよ。
Bose それこそ、よく言われる「さんピン対LB」なんて、僕らにはそんな気持ちはさらさらなかったんだけど、その世代はみんな仲悪いと思っているよね。
ANI オードリーの若林くんも「マジすか!? 仲悪いって信じてました」って言ってたもん(笑)。だからすごく話を聞いてみたい。SITEくんと同い年?
――若林さんは78年生まれなのでSITEくんのひとつ上ですね。
SITE たぶん芸人さんのなかで一番ラップに詳しいんじゃないですか? 変なラップ芸人みたいな人たちが多いなかで……。
――「へんなラップ芸人」という唐突なディスが(笑)。
SITE でもあの人は絶対ラップ芸人みたいな企画には出ないって言ってましたね。
ANI ヒップホップが好きすぎて(笑)。あとあえてB-BOYみたいな格好とかしない、みたいな。
SITE そういう姿勢もすごくいいですよね。
Bose ちなみにマンガの決着点というか、オチは決まってるの?
SITE 一応、できれば何部かの構成にしようと思ってて。いまの第一部は高1の夏休みから秋ぐらいまでの物語でまとめて、それ以降もいろんな方向性を考えてますね。
ANI やっぱり目標は映像化?
SITE そうですね。アニメでも映画でも、映像化が目標ですね。
Bose これまでも80年代とか過去を回顧するような映画ってあったけど、日本映画でなかなか芯を突いた映画ってなかったよね。
――例えば「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」みたいな、時代の表層をコメディチックにいじるものになりがちですね。
Bose でも「少年イン・ザ・フッド」が映画化されたら、「そこ見たかった!」みたいになるんじゃないかな。Netflixで「全裸監督」ぐらいのクオリティで作ってほしいよね。
SITE 希望としては現在のドゥビさんをムラジュン(村上淳)にやって欲しいんですよ。それで96年のドゥびさんを村上虹郎君に。
以上! さらに余談満載、ネットに載せにくい対談の内容は、「少年イン・ザ・フッド」2巻をお手にとって御覧ください!
(取材・文/高木“JET”晋一郎)