仕事

Uber Eats配達員を襲った大晦日の悲劇。カゴに入れてた蕎麦と餅が盗まれた!

餅と蕎麦を盗まれる

 配達の合間にスーパーに立ち寄り、餅と蕎麦、それに麺つゆを買った。せめて大晦日くらいは餅と蕎麦を食べて人並みの年越しを迎えたかったのである。それからショッピングモールに入り、暖を取りながら次の配達リクエストを待った。しばらくしてリクエストが入り、駐輪場に止めていた自転車に戻ってくると、カゴに入れていたすべての食料がきれいに消えていた。盗まれたようなのである。  まさか今の時代の日本で餅や蕎麦などを盗む奴なんていないだろうと油断していた。現在のコロナ渦で生活困窮者がそれだけ増えているということなのだろうか。が、もちろんそんなことは盗みを働いていい理由になどならない。  ふざけるな。畜生ーーーッ!  真っ暗で冷たい夜空を仰いで地団駄を踏んだ。ひたすら悔しかった。たかが1000円ちょっとの買い物。しかし、僕にとってそれはこの凍えるような寒さの中、3件の配達をこなしてやっと稼げる金額なのである。

元旦に舞い込んだ幸運

松山城

元旦は松山城を観光

松山城

松山城までリフトで上る

みかんジュース

みかんジュースの出てくる蛇口を初体験

 しかし、人間万事塞翁が馬とはよく言ったものである。幸運が舞い込んできたのは翌日の元旦のことだった。大阪で開いたオフ会に来てくれたSさんからLINEで連絡が来た。年末年始の休みで日本国内をあちこち旅しており、その途中で松山に来ているので僕にご馳走してくれるという。僕はこの旅の様子をYouTubeでも配信しているのだが、それを観て僕が松山にいることを知ってくれていたのだ。  Sさんと大街道商店街の近くで落ち合い、一軒の居酒屋に入った。 「ご馳走になります!」  テーブルに所狭しと並んだ焼き鳥やもつ煮などの料理を頬張り、ビールをグイッと喉に流し込む。キンキンに冷えていたが、ポカポカに暖房の効いた店内では脳が蕩けそうなほどに美味しく感じた。
居酒屋

Sさんの奢りで居酒屋で飲む

【86日目】 <支出> 食費:1476円 入浴:420円 合計:1896円 <収入> 5396円 残金:1万1498円 【87日目の支出】 <支出> 食費:1256円 <収入> 5990円 残金:1万6232円 【88日目】 <支出> 食費:2179円 <収入> 4765円 残金:1万8818円 【89日目】 <支出> 食費:948円 リフト代:520円 松山城天守観覧:520円 合計:1988円 <収入> 6716円 残金:2万3546円 <取材・文/小林ていじ>
バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeチャンネル「ていじの世界散歩」。100均グッズ研究家。
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