Uber Eats配達員、加盟店の少ない福山でどれだけ稼げる?
僕は普段、日雇い派遣などの仕事で稼ぎつつ、時間を見つけてはタイなどの東南アジアを中心に旅してきた。この状況では海外旅行には行けそうにないが、日本国内ならば比較的自由に動けるようになってきている。旅がしたい。でも、社会の底辺で生きる僕にはお金がない。そこで「Uber Eats」の配達で稼ぎながら国内を自転車で旅するという方法をとることにしたのである。
旅に出て75日目、僕は倉敷から福山に向かった。その距離は約43キロ。ときおり瀬戸内海の見える道路をのんびりと走って夕方頃に到着。福山市のゲストハウス「かがやきの花」にチェックインした。今日からここに7泊する。
翌日の76日目からウーバーの配達を開始。福山市の配達エリアは中心部のみでかなり狭く、ゲストハウスからは約10キロも離れていた。そのため、自転車でそこに移動するだけでもかなり大変だった。この日は短時間しか稼働しなかったこともあって、収入も微々たるものだった(1536円)。
ゲストハウスに帰ってくると、共同のリビングで食事しながらオーナーのタニさんと話した。
福山の観光スポットについて訊くと、いちばんのおすすめは鞆の浦(とものうら)だという。
「鞆の浦は面白いよ。歴史があるからね。事前に勉強していくとより楽しめるよ」
食事を終えてからタニさんから鞆の浦について書かれた本を借り、ドミトリーのベッドに横になって読んだ。鞆の浦のことはほとんどなにも知らなかったのだが、古くから港町として栄えてきた場所らしい。ページを捲り、その歴史についての知識を深めていきながらいつの間にか寝落ちしていた。
77日目。日曜日だったので配達リクエストは前日よりもグンと増えた。しかし、福山でのウーバーの加盟店はまだ少ないためだろうか、同じ店からの配達リクエストが多い。同じとんかつ屋、同じ弁当屋に二度、三度と繰り返し商品の受け取りに行った。収入は、7398円。
この日の配達を終えると、ゲストハウスまで自転車で帰るのが面倒だったので、福山駅近くの駐輪場に自転車を止めて電車で帰った。
倉敷から福山へ
福山はウーバーの加盟店が少ない?
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バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeチャンネル「ていじの世界散歩」。100均グッズ研究家。
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