仕事

開業医でも勝ち組ではない…コロナで収入が半減した40代医師

勤務医でも別の病院でのアルバイトが必要?

 ちなみに勤務医であれば、空いた時間を利用して別の病院でアルバイトも可能。実際、そうやって多くの収入を得ている者も多い。  だが、北沢さんは週6日クリニックを開けており、休みは1日だけ。開業医としてはごく一般的だが、今後も収益が下がったままだとクリニックの経営はますます厳しくなる。そのため、ほかの病院でアルバイトすることも視野に入れているという。 「最近はそういう開業医も増えているんです。例えば、大きな街の駅前や繁華街にはEDや薄毛治療のクリニックの看板が出ているビルをよく見かけますが、医師は治療薬の説明と処方の指示くらいしか仕事がないので人気なんです。私も研修医時代はよくアルバイトしていましたが、また働きに出ないとマズいかもしれません。そうなると休みがまったくなくなってしまうので最後の手段ですけど」

勤務医に復帰することもできるが…

医者 いざとなればクリニックを閉めて勤務医に復帰することもできる。その点では普通の会社員に比べれば恵まれているが、その場合でも多額の医療ローンの返済は残ったまま。平均以上の収入があっても返済額も多いため、決して生活がラクになるわけではない。  高給取りで地域の中では社会的地位も信用もある開業医。世間では羨望のまなざしで見られる存在だが、必ずしも全員が勝ち組というわけではないのだ。<TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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