仕事

旅行代理店社員の惨状。高くない年収が100万円ダウン、副業も焼け石に水

旅行需要が増えるまで会社が耐えられるか不安

「依然として厳しいことに変わりないですが、これなら自分たちの努力の範囲でまだなんとかなります。希望と呼べるほど大したものじゃないですけど、私も妻も少し前向きに物事を見られるようになったのは事実です」 旅行 しかし、まだ大きな不安がある。野島さんの会社は人員削減の方針を打ち出しており、多くの希望退職者を出すことは避けられそうにない。まだ30代の彼はその対象から外れているが、会社に勤め続けるのにも不安が残る。 「ウチは大手ではないですが、吹けば飛ぶような零細企業でもありません。転職は考えないわけじゃないですが年齢的なこともあるし、仮にどこかの会社に入れても大半の人が収入が下がるじゃないですか。だったらコロナが収束して業績は回復するまで待ったほうがいいのかなって。それまで会社が持ちこたえてくれることに賭けていますが、何かあったらすぐに動けるように転職に向けた準備だけはするようにしています」  業界内では旅行業の倒産件数が前年を大幅に上回るのは確実との声も多い。激減した収入の立て直しを図ってもまだ安心できる状況ではないようだ。<TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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