コロナ禍で雇い止めに遭ったパチンコ店員、現在は手取り16万円のフリーター
コロナ禍による企業の業績悪化の煽りを真っ先に受ける非正規雇用の従業員。正社員と違って人員を減らしやすいため、雇用調整の名のもとに解雇されるアルバイトやパート、契約更新を見送られる契約社員が各地で後を絶たない。
運送会社の集配所でアルバイトスタッフとして働く青柳正人さん(仮名・24歳)の前職はパチンコホールの従業員。だが、契約社員だったことから更新を見送られてしまい、契約満了の昨年9月末で雇い止めに遭ってしまった。
「一昨年の秋から働き始めたんですけど、勤務態度が余程ひどくなければ更新されると聞いて安心していたんです。ところが、昨年4~5月の緊急事態宣言で休業となってから風向きがおかしくなって。もともとお客さんがそんなに多くない店でしたけど、営業再開後は年配の常連さんたちが半分くらいに減っているし、お客さんが1人も座っていないコーナーがいくつもありました。だから、スタッフの間でも『このままだとヤバいんじゃないか』って噂が飛び交うようになっていたんです」
その不安は最悪の形で現実のものとなる。昨年8月上旬、店長から「契約の更新はない」と直接伝えられてしまったのだ。
「9月末までの1年契約だったため、時期的に最初は更新の話かなとちょっと期待していたんです。でも、通されたスタッフ用のミーティングルームに入ると、店長が申し訳なさそうな顔をしているんです。本当は文句のひとつでもぶつけてやりたかったですけど、『すまない』って頭を下げられたら何も言えないじゃないですか。結局、『気にしないでください』と返すことしかできませんでした」
従業員の間で不安がひろがる「このままだとヤバい」
契約更新がないことを詫びる店長
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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