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ダイソーの粘土で美少女フィギュアを作ってみた

なんとか形が完成

粘土

徐々に体ができてきた

 約3時間ほどかけて形はなんとか完成した。次に着色である。このために絵筆付きの絵の具も買ってあったのだが、16色もあるのにちょうどいい肌の色がない。  仕方ないのでピンクを使うことにした。これを水で薄めて塗れば肌の色っぽくなるはずである。が、これもあまりうまくいかなかった。粘土が水で溶けて色にムラができてしまうのだ。どうやら石粉粘土と水彩絵の具はあまり相性がよくないようだ。
粘土

どうしても色にムラができてしまう

 それでも着色を続けていくと、まるで命が吹き込まれるかのようにその粘土の体により生々しさが出てくる。そのピンク色もなんとなく肌の色に見えないこともなかった。長時間風呂に入ってのぼせてしまった人のようではあるが……。

胸の形が浮き出る

 肌の次は頭髪を茶色に塗り、それから顔を描く。ここがいちばん重要だ。これでこのフィギュアが美少女となるかどうかがほぼ決まる。  全神経を集中して絵筆を走らせた。優しさの中に凛々しさを秘めた目。そして微笑を湛えた口元。できた。これはギリギリ美少女と呼べる感じには仕上がったのではないか。
なかなかかわいい顔が描けた

なかなかかわいい顔が描けた

 最後に着せ替え人形の服(スイーツショップの制服)を着せる。この服は背中部分がマジックテープで開くようになっているのだが、袖口が小さすぎて腕を通すことができない。袖口から襟ぐりまではさみで切って着させるしかなかった。かなりタイトなので胸の形がはっきりと浮き出る。これは計算通りだった。
美少女フィギュア

美少女フィギュアの完成だ

 半日かけて完成させた美少女フィギュアを手に取ってじっと眺めた。はじめて作ったにしてはなかなかよくできたのではないか。しかし、そんな満足感といっしょに湧いてきたのは、僕はこの年になっていったいなにをやっているんだろう……という一抹の虚しさだった。 <取材・文・撮影/小林ていじ>
バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeチャンネル「ていじの世界散歩」。100均グッズ研究家。
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