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ダイソーの330円フォンデュポットで“男の鍋料理”を作ってみた

ティーキャンドルの火力が弱すぎる

 しかし、ここまではわかっていた。本題はここからだ。このフォンデュポットで果たして湯豆腐やしゃぶしゃぶもできるのか。  ポットに水を入れ、そこにだしを取るための昆布を30分ほど漬けてまたティーキャンドルに着火する。そしてまた約30分後。スープをスプーンで掬って飲んでみた。ぬるすぎる。人肌くらいの温度しかない。赤ちゃんに与えるミルクならばこれくらいの温度でいいのだろうが、湯豆腐やしゃぶしゃぶをするにはこれではぬるすぎるのだ。  ティーキャンドルでは火力が弱すぎるのかもしれない。固形燃料やアルコールランプを使えればいいのだが、このフォンデュポットはそれらの使用はNGになっている。そこでティーキャンドルの数を1個から3個に増やしてみることにした。これで火力は3倍になるはずである。
ティーキャンドル

ティーキャンドルを3個に増やした

 そしてまた約30分後。スープを一口。熱々とまではいかないが、そこそこ温かくなっていた。これならばなんとかいけそうだ。絹ごし豆腐を適当な大きさにカットして投入する。しばらくしたところでポン酢につけて食べる。これは圧倒的に美味しい。
湯豆腐

フォンデュポットで湯豆腐

 昆布でだしを取るのにはベストな温度だったのではないかと思えるほど豆腐にだしがよく染みている。ぬるいというのが玉に瑕だが、これからの暑くなる季節はこれくらいのぬるさの湯豆腐も悪くないかもしれない。

豚肉の脂身がトロトロに

 豆腐を食べ終えたところで次にしゃぶしゃぶである。このまま同じスープを使うことにした。  しゃぶしゃぶ用の豚バラ肉を一切れ箸で掴んでスープの中で泳がせる。温度があまり高くないので仕方ないのだが、なかなか色が変わらない。全体的にしっかりと色が変わって食べられそうになるまで約5分もかかってしまった。  これもポン酢につけて食べる。低音でゆっくり加熱したためか非常に柔らかい。特に脂身はトロトロである。そこに昆布だしが絡んで極上の旨味を織り成す。
しゃぶしゃぶ

豚肉のしゃぶしゃぶ

 フォンデュポットでのしゃぶしゃぶは肉一枚を茹でるのにもかなり時間がかかってしまうというのが欠点だが、のんびりと晩酌したいときなどにはそれもさほど気にならないだろう。  もっとテンポよくしゃぶしゃぶを楽しみたいなら、豚肉ほどしっかりと火を通す必要のない牛肉のほうがいいかもしれない。また、冬になったらぶりや牡蠣のしゃぶしゃぶなんかもよさそうだ。 <取材・文・撮影/小林ていじ>
バイオレンスものや歴史ものの小説を書いてます。詳しくはTwitterのアカウント@kobayashiteijiで。趣味でYouTuberもやってます。YouTubeチャンネル「ていじの世界散歩」。100均グッズ研究家。
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