仕事

酒という文化を終わらすわけにはいかない。業界の重鎮3人が語る、コロナ禍の光明

いい店をつくることだけを考えれば、今は悪い時期ではない

弘兼:彼の経営哲学は、これまでも一番底のときに投資したり、ピンチをチャンスと捉えて、攻めている。「こんな時期に!?」というときに、大胆な手を打つんだよね。 守川:あえてコロナ禍で開店したのは、ピンチはチャンスだし、明けない夜はないと信じているからです。緊急事態宣言で予約がキャンセルされたり、ワインフェスも中止せざるを得ず、大きな痛手となった。ただ、僕は楽天家というか、何事もポジティブに捉えるので、「コロナでお先真っ暗」と思うより、「内装費は安く上がるし、業者も手が空いている」と考える。今は大変かもしれないが、もうすぐ来るであろう夜明けをチャンスと捉えて、準備して待っているんです。 ただ、ピンチだからといって闇雲(やみくも)に強気に出た訳じゃない。出店と聞くと攻めている印象が強いけれど、守りのために出店したんです。コロナ禍の今、もちろん売り上げ増は期待できません。でも、内装費が圧縮できるので、逆にコストをかけられるし、人を集めやすいのでいい人材を採ってブラッシュアップできる。いい店をつくることだけを考えれば、今は悪い時期ではないんです。 ※6/22発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです 【HiroshiSakurai】 ’50年生まれ。西宮酒造(現・日本盛)での修業を経て、’76年に実家である旭酒造入社。’84年、父の急逝を受け社長に就任。純米大吟醸酒「獺祭」を開発し、世界的ブランドに育てあげる 【KenshiHirokane】 ’47年生まれ。松下電器産業(現パナソニック)を経て、’74年に漫画家デビュー。代表作『課長島耕作』(講談社)シリーズのほか、『人間交差点』『黄昏流星群』(ともに小学館)なと著書多数 【SatoshiMorikawa】 ’68年生まれ。高級クラブ「クラブチック」オーナーとして六本木で成功し、現在は飲食店やワインの輸入販売、不動産業、飲食コンサルティングを手掛けるトゥエンティーワンコミュニティ代表取締役 取材・文/齊藤武宏 撮影/八尋研吾
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週刊SPA!6/29号(6/22発売)

表紙の人/ 比嘉愛未

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