アプリ婚の若き夫婦が語る「親には言いづらかった」結婚までの道のり
5月某日、東京・国分寺市の築浅マンションに住む、とある夫婦のもとへ訪れた。JR中央線の最寄駅から徒歩3分。マンションのインターホンを鳴らすと、夫の俊太さん(仮名・30歳)と妻のみどりさん(仮名・28歳)が笑顔で出迎えてくれた。2人は昨年(2020年)10月に入籍したばかりの新婚夫婦だ。
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2人が国分寺市に引っ越してきたのは昨年12月。コロナの影響で俊太さんが完全在宅ワークに移行したため、みどりさんの職場に近い物件を探して入居を決めたという。
白を基調としたリビングは、きれいに片付いていた。部屋の隅には、PS4やニンテンドースイッチなどのゲーム機が置かれている。自他ともに認めるインドア派の2人。休日はお酒を飲みながら、ゲームをしたりテレビを見たりして一緒に過ごすそうだ。
「こんなに気の合う相手を見つけられたのは、ラッキーでした」(俊太さん・みどりさん)
互いにそう話す2人の出会いは、“マッチングアプリ”がきっかけだった――。
いま、マッチングアプリ経由での結婚が増えている。リクルートブライダル総研の調査によると、2019年に結婚した人のうち、婚活サービスを通じて結婚した人は全体の13%と過去最高を更新。婚活サービスのなかでも、マッチングアプリをはじめとする「ネット系婚活サービス」の割合が最も高くなっている。
「登録者が多いほうがいいのかなと思って、『タップル』というアプリを選びました。最初は、『趣味が合う人と知り合えればいいな』というくらいの気持ちでしたね」(みどりさん)
「ぼくの周りでも使っている人が多かったですね。気軽に使えるのが良かったです」(俊太さん)
利用に際しては、みどりさんは無料だが、俊太さんは1か月4000円弱の料金を支払った。2人の登録を後押ししたのは、社内恋愛や友人関係から発展する恋愛を望んでいなかったことがある。
「周囲の人間関係に影響がない分、アプリで付き合ったほうが気楽だとは思いました」(俊太さん)
「私は過去にマッチングアプリで出会った人と付き合ったことがあったので。とくに抵抗はありませんでした」(みどりさん)
お互いが相手を探すうえで大事にしたのは、趣味が合うかどうか。
「プロフィールの内容や登録している写真で、自分と趣味が合うかどうかを判断しました。検索機能で『インドア派でお酒好き』と書かれているみどりさんのプロフィールにたどり着き、自分も同じなので、気が合うなと感じました」(俊太さん)
俊太さんからのアプローチを受けたみどりさんは、ビールを飲んでいる俊太さんの写真に好印象を抱いたという。
「私はビールが大好きなので、おいしそうにビールを飲んでいる姿が良かったですね。相手を選ぶときに年収とかはあまり気にしていませんでした」(みどりさん)
また、俊太さんが自らの写真に加工を施していない点もポイントが高かったようだ。
「自分の写真を加工している男性は嫌ですね。SNOW(※写真加工アプリ)で加工した写真を載せている人は『気持ち悪いな』って思っちゃいます」(みどりさん)
【bizSPA!より転載。リンクなど元記事に移動します】⇒
マッチングアプリを利用した成婚
重視したのは「趣味が合うかどうか」
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