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コロナ禍で二度の転職、年収800万→250万でも「充実している」ワケ

年収800万円→250万円、それでも充実した日々

 現在は、在宅勤務に切り替えている企業に再就職し、年収は250万まで下がったが「充実した日々を過ごしている」そうだ。 「在宅勤務であることが自分へのストレスを払拭し、前向きな気持ちが保てるようになったので、転職して良かったと思っています。そして、副業が認められる会社なので、給料の補填をすべく自分のスキル磨きに励んでいます」  コロナ禍で転職したことが正解だったのか、はっきりとした答えは出せていないというが、なにより「前向きな気持ちでいられること」がいちばんだと感じているとか。

夜勤手当と残業代で稼いでいたが…

面接 高校卒業後、10年以上勤めていた製鉄会社を昨年退職した小林繁樹さん(仮名・30代)。現在は転職活動中だが、なかなかうまくいかない状況だという。  製鉄会社での給与は同業他社の知人と比べても多くもらっていた。 「社内の年齢構成がアンバランスで、50代以上の社員が非常に多かった。入社して数年で現場班長が勇退していきました。なので、当時20代後半の社員たちが現場班長の役職を与えられ、順調に昇進していったのです」  入社10年を超える頃には、年収が600万円まであがっていた。しかし、米中貿易摩擦による鉄原料の高騰のあおりを受け、経営は悪化方向へ。そして、そんな状況下で新型コロナウイルスが世界中で蔓延した。 「会社は創業以来の経営赤字となり、社内の20代前半を中心に給与面での不安から退職者が続出しました。そんななか、私は2020年11月の配置転換により、今まで交代勤務だったポジションから日勤へと変わりました」  年収は600万円から約480万円まで低下したという。それは、夜勤手当と残業代が減ったことが大きく影響しているようだ。
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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