仕事

郊外のガールズバーがコロナ禍で悟ったこと「私たちの仕事は要らない仕事ではない」

人と会って楽しくお話するのは素敵だなと

mieu 府中──そして、ようやくここに来て緊急事態宣言も解除されましたね。 ことり:ここまで長かったです。お店が苦しいときでも遊びに来てくれたお客さんは、「自分が楽しもう」というより「お店を助けたい」という気持ちが大きかったと思うんですね。奥様にも「お店で遊びにくる」なんて言えないから、「残業がある」とか「電車は密だから歩いて帰る」とか誤魔化していたそうですし。 さくら:少しずつ以前のように戻っていく中で私が感じるのは、やっぱり人と会って楽しくお話するのって素敵だなということ。お酒を飲むだけなら、家で晩酌すればOKじゃないですか。駅前とか公園で“路上飲み”している人もいますし。だけど、このお店で過ごす時間はそことは明らかに違うと思うんですよ。 ことり:今回、「ナイトクイーングランプリ」に応募させていただいたのは、少しでもお店の楽しさをアピールできればと考えたからなんです。「mieu」なら絶対お気に入りの子が見つかるはずですし、なによりも楽しい時間が過ごせるはずなので、ぜひ遊びに来てくださいね! 府中「ガールズバーmieu」 さくらさん、ことりさんの二人は、11月8日に本戦を迎える「ナイトクイーングランプリ」のローズ部門にエントリーしている。同イベントは、コロナ禍に“夜の街”として苦戦をしてきた水商売業界の再起を目指して“夜の女王日本一”を決めるコンテスト。「お店の看板を汚すわけにはいかない」と意気込む彼女たちが女王となるのか、注目したい。 取材・文/小野田 衛 撮影/林 鉱輝  協力/日本水商売協会
出版社勤務を経て、フリーのライター/編集者に。エンタメ誌、週刊誌、女性誌、各種Web媒体などで執筆をおこなう。芸能を中心に、貧困や社会問題などの取材も得意としている。著書に『韓流エンタメ日本侵攻戦略』(扶桑社新書)、『アイドルに捧げた青春 アップアップガールズ(仮)の真実』(竹書房)。
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府中「ガールズバーmieu」
住:東京都府中市宮町1-11-1-2F
営:20時~25時 料:60分3000円~ 休:日
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