仕事

歌舞伎町キャバクラの大型新人「落ち込みがちな時期こそポジティブに乗り切る」

 新型コロナウイルスの感染拡大防止で度重なる時短営業・休業要請を受け、夜の街が疲弊している。特に人と人との接客を主とする水商売への風当たりは強い。が、そこで働く人たちそれぞれにリアルな生活があり、逆風のなかでも明るく前向きに、人、仕事と向き合っている。  クラブ、キャバクラ、ガールズバー、スナック…業態は数あれど、そこで働く女性たちは、この時世にどう試行錯誤しながら仕事と向き合っているのか。夜の街で働く女性を対象にしたミスコン「ナイトクイーングランプリ」に出場する女性たちの仕事術から、逆境を生き抜くヒントを見つけていきたい。

歌舞伎町・キャバクラ「キングダムクイーン」胡蝶美蘭さん 自分を貫きながら歌舞伎町で羽ばたく

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胡蝶美蘭

胡蝶美蘭さん

 様々なメディアで取り上げられることが多く、映画やドラマの舞台にも使われるなど歌舞伎町を代表する老舗キャバクラとして高い知名度を誇る「キングダムクイーン」。この人気店に、今年7月に入店したばかりにも関わらず、7月・8月の営業成績でベスト5に名を連ね、お店の正面に掲げられた特大店頭看板に掲載されたゴールデンルーキーの胡蝶美蘭さん。  なかなか自分に自信が持てないという彼女が、なぜキャバクラ激戦区の歌舞伎町で働こうと思ったのか? また、数多くいるキャバクラ嬢の中で埋もれないように心がけていることとは? ――キングダムクイーンに勤め出して日が浅いそうですね。 胡蝶:今年7月に入ったばかりです。もともと夜の経験はあったんですけど、こんなに広いお店は初めてですし、歌舞伎町自体で働くのも初めてです。 ――どうして歌舞伎町で働こうと思ったんですか? 胡蝶:18歳から夜のお仕事をやっているんですけど、正直、水商売に引け目を感じていて友達に言うことができなかったんです。前に働いていたキャバクラが郊外にある小さなお店というのもあって、余計に知られたくない気持ちがありました。でも水商売にコンプレックスを感じている自分を変えたくて、だったらキャバクラと言えば誰もが知っている歌舞伎町で働けばいいんじゃないかと思ったんです。思い立ったときに行動するタイプなので、ネットで歌舞伎町のお店を調べて、内装などの雰囲気に惹かれてキングダムクイーンの面接を受けました。体験入店の日は、「ここで絶対、長く続けるぞ!」と気合を入れるために、ブランド物のバッグを伊勢丹で買ってきました(笑)。

接客は、キャラを作らず素の自分で

胡蝶美蘭――友達に水商売のことは話したんですか? 胡蝶:自分から話した訳ではないんですけど、インスタを通じて広まりました(笑)。みんなビックリしていましたけど、世間話もしやすくなりましたし、みんな応援してくれています。 ――以前働いていたお店とは違いますか? 胡蝶:お客さんの層から、在籍する女の子のタイプまで、何もかもが違います。前のお店は地域密着型だったので常連のお客さんが大半だったんですけど、今はフリーのお客さんもたくさんいらっしゃいます。ほとんどアフターもしたことがなかったんですけど、頻繁にアフターがあるのも歌舞伎町ならではだなと。アフターだとお互いにお店で見る顔とは違うので、よりお客さんと仲良くなれるんですよね。在籍している女の子も、前のお店は清楚系が多かったんですけど、キングダムクイーンは派手でオシャレな子が多いですね。 ――美蘭さん自身、キングダムクイーンの子たちに影響されて変化したことはありますか? 胡蝶:みんなまつげが長いので、まつエクを始めました(笑)。それと、どの子も眉毛が薄いんですよ。なので私も眉毛を薄くしました(笑)。メイクが上手い子ばかりなので、もっとメイクを学びたいですね。ただ、お客さんから「あまり歌舞伎町にいないタイプだね」と言われることも多くて、その意見を大切にしたいです。あまり歌舞伎町っぽいメイクに寄せ過ぎても埋もれてしまうので、今の自分を貫きたい思いもありますね。 ――自分を貫いた結果、入店早々、特大店頭看板に掲載されたのはすごいことです。 胡蝶:ありがとうございます。ビギナーズラックに終わらないように、2回目、3回目と結果を残すことが重要だと思っています。 ――接客で心がけていることは何でしょうか? 胡蝶:キャラを作らず、素の自分で接客するようにして、自分も楽しんで飲むことにしています。
胡蝶美蘭

本人提供写真

胡蝶美蘭

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コロナ発症で気づいた自己管理の大切さ
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新宿・歌舞伎町「キングダムクイーン」
住:東京都新宿区歌舞伎町2-26-3 互福ビル2F
営:20時~ラスト 料:60分6000円~ 休:日
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