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コロナで失業した26歳女性。大家さんの行動に涙した理由とは

大家さんの優しさに思わず涙

泣く女性 空港から車で30分ほどの場所にある1DKのアパートに住んでいましたが、その家賃4万3000円を用意することができず、大家さん事情を説明。頭を下げて振り込みの期限を待ってもらったことも。  農家でもあった大家さんはコロナ禍で困窮している美佐さんに同情。「持っていきなさい」と自分の畑で獲れた野菜を段ボールに詰めて渡してくれたそうです。 「まさかそこまでしてくれるとは想像もしてなかったので、あれは涙が出るほどうれしかったです。おかげでもうちょっと頑張ってみようと思えるようになりました」

新しい仕事は月収15万円未満

 その後、地元の総合病院の清掃スタッフの仕事にありつくことができ、7月から勤務。でも、こちらもアルバイト採用で、しかも1日の勤務時間は6時間と少なめ。時給は土産物屋よりも高いものの、月給換算だと前職よりも2万円弱も減ってしまい、月15万円を下回る程度の収入しか得られなくなってしまったそうです。 清掃「それでも節約すれば給料の範囲内で生活できるようになったので、なんとかホッと一息つくことができました。ですけど今の収入じゃ貯金もほとんどできませんし、非正規雇用という不安もあります。  私は最終学歴が高卒だし、就職に役立ちそうな資格も持っていません。仕事に対して高望みはしませんが、やっぱりあと数万円でいいから多く給料をもらいたいです。ただ、地元には仕事自体があまりないので、求人の多い大きな町に移り住むことも考えています」 ============== ◆美佐さんの1か月の収支 収入 給料      14万9000円 支出 家賃      4万3000円 食費      2万2000円 日用品       7000円 光熱費・通信費 1万8000円 雑費      1万2000円 車の維持費   1万9000円 保険+年金   2万8000円 収支         ±0円 ==============  ですが、人の多い場所が生理的に苦手で、「できれば今住んでいるところを離れたくない」とも。 「どこかで妥協して、折り合いをつけなきゃいけないのはわかっているのですが……」  ようやく見つけた仕事もアルバイトで収入はダウン。現在はかろうじて生活できているとはいえ、薄氷のうえに成り立っているにすぎません。潜在的に厳しい状況はまだしばらくは続きそうです。 ―お金がない…女の生活苦シリーズ― <文/トシタカマサ> ※女子SPA!より
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