ITは水道・電気・ガスに代わる第4のインフラと言われています。システムを一度導入した企業は手書きには戻れません。そして建物における水道・電気の保守点検と同じく、1社にITシステムの管理を任せた後は簡単に他社に切り替えることはできません。 　つまりオービックに発注した企業はその後も頼り続けることになるため、業績が伸び続けたのです。1990年代から続くIT化の波も同社の業績拡大に貢献したといえます。 　顧客の業種が製造業（26％）、流通業（26％）、サービス業（31％）、金融業（16％）とリスク分散ができている点も魅力的で、ユーザー系やメーカー系のように親会社の業績に引っ張られることもありません。今後も中期で成長は続くことでしょう。 ＜TEXT／経済ライター　山口伸＞ ※bizSPA!フレッシュより