更新日:2021年12月27日 07:21
仕事

リモートワーク中心の生活で失われたもの「業務の効率化は進んだけれど…」

誰もがやっと会えた遠距離恋愛のカップルみたい

イワクラ

野澤氏の最新刊『ニューノーマル 妄想国語辞典』には、イメージキャラクターとしてお笑いコンビ「蛙亭」のイワクラ氏が登場(写真/石川清以子)

――リモート生活だからこその楽しみや豊かに暮らすコツに注目が集まる機会も増えました。 野澤:これだけ人に会えないと、大して興味のない相手ですら、直接会ったときちょっと嬉しいんですよね。撮影などで久しぶりに仕事仲間に会うと、みんなやたらニコニコしゃべってる。誰もがやっと会えた遠距離恋愛のカップルみたいな感じです。 会えないから、久しぶりに会えると嬉しいし、会えないから、雑談のありがたみを実感する。「大切なものは目に見えない」とか言いますが、「その大切なものが見えやすくなってる時代だ!」と思うようにしています。

面白いことはだいたい余白から生まれる

――リモートワークの生活で進化したもの、また、逆に失ったものはありますか? 野澤:個人的には「間」にだいぶ慣れました。テレビ会議をはじめた頃はシーンとなると不安になって無駄にしゃべってしまったりしたのですが、今では1分くらい無言でも平気です。これは対面のときの感覚に近づいてきました。それから「時間内に終わらせる」というスキルも磨かれたと思います。 以前が時間にルーズだっただけかもしれませんが。失ったものは時間を過ぎてもダラダラしている「余白」みたいなところでしょうか。余白って無駄に見えますけど、やっぱり大事ですよね。面白いことってだいたい余白から生まれてくる気がします。 【野澤幸司】 茨城県牛久市出身。竜ヶ崎第一高校、青山学院大学法学部卒業。ハガキ職人を経てコピーライターに。存在しない日本語を開発して勝手に紹介していく『妄想国語辞典』シリーズが人気を集める <取材・文/日刊SPA!編集部 撮影/山川修一>
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ニューノーマル 妄想国語辞典

リモートな暮らしの中で生まれた新しい言葉「リモーソウ言葉」が登場

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