仕事

失敗こそ糧になる。転職の達人が教える「自分の価値を高める仕事術」とは?

年収240万円からのキャリアアップ

「給料はもらうものではなく、稼ぐもの」 「転職も副業も、サラリーマンなら誰にでも使える術です」 「これからの時代は、個人で稼ぐ力こそが真の安定を生む」

moto氏。SNSでトレードマークのイラストを見たことがある人も多いはず

 そのような格言をSNSで発信し、多くのサラリーマンから「次世代のロールモデル」として熱く支持されているのが、「moto」こと戸塚俊介氏だ。  年収240万円の長野県にあるホームセンター勤めから社会人生活をスタートし、リクルートやベンチャー企業など複数回の転職を経て年収1,000万円までキャリアアップ。さらに副業としてブログ「転職アンテナ」を立ち上げ、個人でメディア事業を展開。会社員としてのキャリアアップや副業に関するノウハウをまとめた著書『転職と副業のかけ算』は、6万部を超えるベストセラーになった。  さらに2021年4月には同メディアをログリー株式会社へ10億円で売却。30代で個人の資産を築きながら、現在はログリーのグループ会社代表として活躍するmoto氏は、まさに現代を生きるサラリーマンとして「驚異的な出世」を遂げた人物と言えるだろう。

市場価値が高い=本業で成果を出す人

 だからこそ、彼の仕事に関する「言葉」には力がある。 「転職や副業を通じて自分のなりたい姿を叶えるには、目の前の仕事を精一杯やるしかないと思います。自分の市場価値を高めるためにも、本業で成果を出すことが必要だと思います」  個人事業を10億円で売却した、というフレーズに目を奪われがちだが、moto氏の仕事哲学は骨太そのものだ。そんな彼の仕事論をまとめた新著『WORK 価値ある人材こそ生き残る』が発売された。新卒で入社した地方ホームセンターでの経験や、リクルートやベンチャー企業での営業経験など、規模もカルチャーも違う会社に次々と転職して活躍してきた彼だからこそわかる「どんな環境でも自分の価値を高める働き方」が、生々しいエピソードとともに掲載されている。なかでも特に多いのは「失敗談」に関するエピソードだ。

2年ぶりに書いた新著は発売すぐに2万部突破のベストセラーに

「今でも印象に残っているエピソードの一つが、リクルートに転職したばかりのエピソードです。当時の僕は『この会社で成長したい』と躍起になって仕事をしていたのですが、その当時の上司に『お前を成長させるために会社があるわけじゃない。コミットすべきは自分の成長ではなく、会社と組織の成長だ。自分の成長はその過程にあるものだから、そこを間違えるなよ』と言われました。自分のキャリアのことを考えると、自分の成長を優先したくなりますが、本来は会社の成長に貢献する中で成長し、その結果として自分の価値が高まっていくのだと学びました」
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「出発点が低い人」だから教えられること
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転職と副業のかけ算

「転職アドバイスが的確すぎる!」「motoさんの発言を参考にしたら年収が上がった!」など、各種SNSで圧倒的支持――! 年収240万円の地方ホームセンター勤務から、4度の転職と副業を駆使して年収5000万円を稼ぐようになった「次世代型サラリーマン」の初の著書。



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