仕事

失敗こそ糧になる。転職の達人が教える「自分の価値を高める仕事術」とは?

「出発点が低い人」だから教えられること

 その後も、転職した先の会社で苦い経験をし、さらに、その経験を糧により大きな成果を出す工夫を繰り返してきたmoto氏。転職をするたびに年収を上げ続けた彼のキャリアには、地道な努力と失敗、そして成果があったのだ。  本書内にはそんなmoto氏が、「脳みそに汗をかきながら培ってきた、会社員としての知見」が凝縮されている。 「僕は高学歴でもハイキャリアでもない人間なので、出発点が低い分、社会人になってから学んだことも多いと思っています。自分が社会人になってから大切にしていたのは、身の周りの人で『この人を参考にしたい』と思う人を見つけることです。そして、その人に『これまでどんな失敗をしてきましたか?』『その失敗から何を学びましたか?』など、その人が経験してきたことをいろいろ聞いてみるといいです。  大きな判断や決断、指導ができる人には、必ずその判断をするに至った過去の経験値があるはずです。そうした人の背景を知ることで、仕事における判断軸や価値観も成長していくはずです。人は結局、失敗から学ぶことのほうが多いので、実際の失敗を通じて学びを増やしていくことが、自分を成長させるためには必要不可欠だと思います。成果と失敗は表裏一体なので、失敗を恐れずに取りに行くことが大切だと思いますよ」  新刊『WORK』はmoto氏の失敗や判断、決断のバックボーンに触れられる最高の“働き方の教科書”になりそうだ。 moto(戸塚俊介) 1987年長野県生まれ。新卒で地方ホームセンターへ入社後、株式会社リクルートや株式会社スポットライト(現:楽天ペイメント株式会社)など複数社へ転職し、営業部長や事業責任者などを務める。会社員として働きながら、自身の転職経験を元にしたメディア『転職アンテナ』を立ち上げ、2021年4月に上場企業であるログリー株式会社へ事業を売却。現在はmoto株式会社の代表取締役を務める。著書『転職と副業のかけ算』はベストセラーになり、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2020」にノミネートされた。Twitterのフォロワーは12.5万人で「本質的なキャリアや働き方がわかる」など、SNSでカリスマ的な人気を誇る <取材・文/日刊SPA!取材班 撮影/菊竹規>
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転職と副業のかけ算

「転職アドバイスが的確すぎる!」「motoさんの発言を参考にしたら年収が上がった!」など、各種SNSで圧倒的支持――! 年収240万円の地方ホームセンター勤務から、4度の転職と副業を駆使して年収5000万円を稼ぐようになった「次世代型サラリーマン」の初の著書。



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