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新iPadは何が「革命的」なのか?

【アップル iPad】


従来の4倍の解像度となる2048×1536ドットの液晶を採用した9.7インチの第三世代iPad。音声操作ツール「Siri」の日本語版が使えるiOS5.1を搭載しフルHD動画が撮れるカメラを積んでいる。ラインアップは容量別に16GBと32GB、64GBタイプがあり、通信機能別にWi-Fiモデルと、ソフトバンク契約のWi-Fi+4Gモデルを用意する。サイズと重量はW185.7×D9.4×H241.2mm/652~662gだ

アップル iPad
◆持ち歩けるフルHD超のiPadはこれまでと段違いに便利と実感!

「革命」やら「奇跡」やら大げさな言葉で称揚する気はないが、新しいiPadが旧世代のiPad2よりも道具として数段上のレベルにあることは確かだ。その主な要因は、強化されたCPUやカメラ、OSではなく、一気に4倍高精細化した液晶パネル。これに尽きる。

アップル iPad

高精細な液晶は「Retina(網膜)ディスプレイ」と呼ばれる。肉眼でドット感が感じられないほど緻密な表現が可能という意味合いが込められている

 iPadは、1024×768ドットから、フルHDを超える2048×1536ドットに引き上げられ、目を近づけてもデジタルのギザギザ感がわからない域に達している。この緻密さは単位面積あたりに詰め込める情報量をグッと紙に近づけた。右のキャプションのような小さな文字でもくっきり表示できるので、デジタル版の新聞や細かな図解の載ったPDFなども、原寸大表示のままあらかた読める。つまり、9.7インチの液晶画面に9.7インチ程度の紙の情報を盛り込めるようになったわけだ。これまでのタブレットと使い比べてみると、ブラウザ上の記事や地図、メール一覧などをズームする頻度が大幅に減るのがすぐにわかるだろう。一定量の情報を読み取るための手間が少なくなり、目の反復運動も自然と抑えられるので、デジタル疲れのような状態になりにくいのだ。もちろん、高解像度ディスプレイはデジカメ写真や動画が細部までくっきり表現されるといった恩恵ももたらしてくれるが、紙と同じサイズ感で情報が持ち歩ける利点のほうが重要だと思う。これまでペーパーレス化に踏み切れなかった人でも、このタブレットなら抵抗なくチャレンジできるかもしれない。

 正直、従来のタブレットでも十分便利に思っていたが、これだけ楽な環境を見せられると、タブレットとしての便利さを感じる合格ラインが上がってしまう。ジャンル全体の見る目を変えさせたという意味で、新しいiPadはタブレットの新たなマイルストーンになっているといえるだろう。そして、この存在感を高解像度化という一要素だけで作り上げたのは、確かにすごい。

古田雄介

◆サブカルライター・古田雄介の物欲刺激度 3/3

自宅のPC4台にモバイルノートすべてフルHDという高解像度好き

◆編集担当Kの物欲刺激度 3/3

iPad2発売時にはあまり興味をそそられませんでしたが、今回の新iPadはいい感じ。新型のカメラは、iPhone 4Sと同じセンサーを備え、レンズの質も向上。我が家の唯一の現役アップル製品として、初代から買い替えてしまうかもしれません。もちろんWi-Fi版です




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