恋愛・結婚

居酒屋で店員に服を汚されてもニコニコ顔の彼氏。結婚したらモラハラ夫に豹変

 もしもあの時こうしていれば……。恋愛や結婚、就職、転職、金銭関係など、過去を振り返ってみれば、誰でも後悔のひとつやふたつはあるはずだ。やり直しはきかない。我々は“経験”から学び、今を生きねばならないのである。では、市井の人々が胸に抱える「人生最大の失敗・後悔」とは? そして、その出来事から得た教訓とは? 何かしら参考になる部分もあるかもしれない——。  よく恋愛や婚活のアドバイスとして、「店員に見せる態度が、パートナーに見せる態度と同じ」という話を聞く。要するに、そこで横柄な態度をとるような相手は要注意という意味だ。人間の本性は、とっさの場面で出るということなのかもしれない。派遣社員の香織さん(34歳・仮名)は、そんな恋愛における定説を信じて結婚し、失敗したという。

飲み会で足りなくなった会費を負担

パーティ

※写真はイメージです。以下同(Photo by Adobe Stock)

「夫とは、同じ会社に勤めていた同僚でした。交際前は社内でもあまり印象に残っていなかったのですが、会社の忘年会のじゃんけん大会があった時に、最後まで残って商品の1万円をもらっていたんです。普通だったら自分のお小遣いにするじゃないですか。  それなのに、幹事の私がいくらか会費が足りなくなっているのを見てその1万円を『使って』と言って渡してくれたんです」  彼のスマートな対応に感激し、異性として意識するようになったという。

いつもニコニコしている職場の癒し系男子

「初めてデートをした時も、洋服屋さんで手に取った服をきちんと畳んで戻したり、食べ終わった後の皿をきちんと重ねて店員さんに渡したりしていました。その姿を見て、育ちが良いのだなって感じましたね」  まだ恋人同士だった頃の夫は、会社でも優しかった。 「夫が仕事の愚痴を言っているのを見たことがありませんでした。いつも穏やかで、会社でも、癒し系と呼ばれていました。少し頼りない感じがしましたが、上司などの悪口を言う同僚男性よりも、夫の方が素敵に見えたんです」
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店員のミスにも笑顔
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出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration

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