――そうした設備は創業時からのものですか？ 宮城：そうです。会社設立からアイデア出し、企画立案、1号店出店の実行まで1年を費やし、元となるシステム・設備を徹底的に構築していきました。 ――スタッフの方のオペレーションで効率に寄与するものはありますか？ 宮城：一般理美容室にはシャンプーやパーマの補佐をするアシスタントがいますが、QBハウスには存在しません。そのため券売機を導入し、スタイリストがお会計をする手間を省いています。また、予約もないため店舗には電話を置いていません。レジではなく、券売機によるチケット制にすることで、徹底的にヘアカットのみに集中できる環境を作っています。 ――そのほか、通常の理美容室と違う点は？ 宮城：先ほどもありましたが、予約なしでご利用いただけるところです。混雑状況を確認できるシグナルを店頭に設置し、青ならすぐ、黄色なら5～10分、赤なら15分以上お待ちいただく、という判断材料として使っていただいています。これはQBハウスのHPでも見ることができるため、突然髪を整える必要があるというニーズにも応えられています。また、当然予約キャンセルなども発生しないため、回転率を上げて営業することができています。 ――安価でサービスを提供するために抑えているコストはありますか？ 宮城：まず当店の1200円という価格は決して安価ではないんです。当店の「カットのみ10分1200円」は、一般理美容室のカット＆シャンプーにかかる時間がおよそ1時間とすれば、単純に6倍で7200円となります。今時、カット＆シャンプーでこの価格は高級店に位置づけられます。ですので、QBハウスをご利用くださる方は、限られた時間を有意義に活用しようと考えている方なんですよ。