ひろゆきが考える「デジタル教科書に移行すべき」シンプルな理由
日本屈指のインフルエンサーであるひろゆき氏。彼が鋭く切り込む問題で最近注目を集めるテーマが「教育」だ。初の教育&子育て論本『僕が親ならこう育てるね』も続々重版し、話題を呼ぶなか、今回、ひろゆき氏が「デジタル教科書」について語る。
新年度から全小中学校にデジタル教科書が無償提供されます。まずは外国語からで、’24年度での本格導入を目指すようですが、全教科でデジタル教科書をさっさと採用したほうがいいと思ってます。
紙の教科書はランドセルが重たくなるので子どもの成長に影響を与えたり、教科書を作るための資源も必要になったりしますしね。
紙の教科書だと生徒は購入しないといけませんが、デジタル教科書なら、著作権法第35条に「生徒は授業の過程で使用するために著作物を複製できる」とあるので、先生がデジタル教科書を購入すれば、生徒は購入しなくても良くなる可能性があるのですね。
もちろん、紙の教科書には直接書き込めるなどのメリットはありますが、最近のデジタル教科書は文字を書き込んだりマーカーを引いたりもできるようですし、関連する音声や映像を見られる副教材も出てきているので、採用するメリットが大きいと思うのです。
例えば、「英語」。日本の英語の授業は、外国で暮らしたことのない教師が日本人の発音で教えています。すると、生徒が海外に行ってネイティブな英語を耳にした際に、何を言ってるのか理解できないものです。
この日本人英語教師が教えることがほぼ不可能だった部分をデジタル教科書であれば、カバーできるわけです。本当の意味で子どもの将来に役立つ授業ができる可能性は高いですよね。
日本人同士でしか通じない“英語”を覚えても無駄でしかなく、最初からデジタル教科書で英語ネイティブの発音を聞かせるべきです。
英語にも訛りがあって、人口の一番多いインド系の英語を耳にしたりアメリカ人とイギリス人の発音の違いなどにも触れたりしたほうが、子どもの将来的には役立ちます。
デジタル教科書は早く普及させたほうがいい
日本人同士でしか通じない“英語”を覚えても無駄
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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