更新日:2022年02月08日 12:48
スポーツ

サッカー日本代表“長友不要論”とは何だったのか。サウジ戦で変わったこと

オーストラリア戦に負けた場合


 サッカーにおいては、互いの優しさや譲り合いが仇となることがある。さらに言えば、相手に合わせてプレースタイルを変えてもトップレベルを保てる選手は、日本にはまだまだ少ない。ひとつを極めた職人気質のプレーヤーが多く、長友はその最たる例だ。プレー上の気遣いは自分より器用な選手に任せて、自分の特徴を最大限に出す努力をしたほうがうまくいく。それを示せたのが、今回のサウジアラビア戦で得た収穫と言えそうだ。  最終予選も残り2戦となったが、日本代表は日を追うごとに熟成しているのは明らかだ。今回の2戦で最大勝ち点の6を得た。勝ち点1差で3位だったオーストラリア代表はオマーン代表に引き分けたので、その差は3まで広がった。それによって、日本代表は3月24日に行われるオーストラリア戦で勝てば、ワールドカップ出場が決定する。次戦でオーストラリアに負けた場合、得失点差にもつれ込む可能性が高まり、かなり危うい状況になることは間違いない。  しかしながら、日本代表が現在上向きなのは明白で、これまでの積み重ねがようやく噛み合い始めている。1か月以上の合間はあるが、上向きなままオーストラリア戦で勝利することを願いたい。 <文/川原宏樹>
スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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