更新日:2022年02月10日 20:57
仕事

「スキルがあれば余裕で転職できる」と思っていた20代男性の誤算

女性講師の言葉にカチンときたが…

セミナー風景 授業は、パソコンの電源の入れ方から始まった。勉強しなくてもわかることが多く、真剣には聞いていなかったという。 「修了まで3カ月のコースでしたが、最初の1か月は、テキストを見なくてもできるような内容でした。パソコンの使い方だけではなくて、ビジネスマナーの日や、就職の模擬面接のような授業もありました」  北島さんは女性講師とはあまりソリが合わなかったという。 「クラスに講師は2人いて、1人が40代か50代くらいの年配女性。もう1人が授業の手伝いをする助手で、女子生徒とは懇親会と称して飲みに行ったりもしているようでした。内輪でワイワイする雰囲気も苦手でしたね」

すべて自分の態度に出ていた

 彼女から授業に対する姿勢を指摘された。 「暗記できることは、メモを取りませんでした。就職活動に向けた面談で、年配の先生からは『他人を馬鹿にしていることが態度に出ている』、『授業の内容がわかっているからと言って、手を抜いているのは明らか』『それは仕事に置き換えても同じ。就職活動などでも相手に伝わってしまうはず』と言われたんです」  デザインの技術があれば、就職には関係ないと思っていた桐島さんは、女性講師の発言にカチンときた。しかし、その通りになってしまった。 「実際、就活を始めるとうまくいかなかったんです。ぜんぜん内定がもらえなくて」
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「笑顔を嫌がる人はいない」
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出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration

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