完成したチョコは見栄え抜群で、ラッピングもおしゃれで完璧だったという。 「とにかく可愛いし、“ちゃんと作りました感”がすごかった。包みもそんなにケチらないようにしてね！ と言ったのが功を奏したなって」 　作ってくれた友人に聞くと材料費は8万円で、バイト代は残りの2万円になったんだとか。これに対し、ココロさんはプラスで2万円を支払った（きっぷがいい）。 「本人は1日で作ったと言いますが、あまりにも良い出来だったので。チョコ代が安く済んだぶん、太客たちにほかのプレゼントも買えました」 　実際、チョコを渡したお客さん達の反応はすこぶる良かったという。 「やっぱり手作りは嬉しいんだなって思いました。私がガサツなキャラだったぶん、ギャップが良かったというのもあったみたい。既婚者のお客さんは『こんな立派な手作りチョコ、家に持って帰れないよ〜』と困ったフリをしながら嬉しそうに食べていました。『先取りホワイトデー』といってシャンパンを入れてくれる方も多かった」 　毎年チョコを渡せばお礼にシャンパンを入れてくれるお客さんも多かったというが、手作りチョコ効果なのか売上はいつもの2倍だった。 「元は取れたというか、むしろ取れすぎたので。作ってくれた友人にご飯でも奢らなきゃなって思ったほどです」 　だが、バレンタインムードが完全に終わり2月の締日が近づいてきた頃、サラリーマンのお客さんからとんでもないLINEが届いた。