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「宮迫の牛宮城、行ってきました」系のYouTube動画が見ていてツラいワケ

反響は大きいけど、見ていてツラい

 そんなテレビバラエティの現状と比較して、宮迫の牛宮城に関する動画は、まさにリアルなドキュメントで、ヒリヒリ感が全く違う。その迫力の差は反響の大きさを見ても歴然だ。
 しかし、その動画コンテンツが面白いかと言えば、私個人として見ていられなかった。見ているうちに、一体何を見せられているんだと言う気持ちになってしまい、視聴を早々に諦めてしまった。最終的には、ただ宣伝を見せられてるような気持ちになった。

バラエティー番組とヤラセ

 少し前にユーチューバーのシバターが、彼のRIZINでの八百長行為を批判したボクシングの竹原慎二畑山隆則に対して、彼らが出演したバラエティー番組の企画「ガチンコファイトクラブ」こそヤラセではないかと糾弾したことがあった。 「ガチンコファイトクラブ」は面白かった。多分それはヤラセだったからだ。ほとんどがフェイクで、ほんの少しだけがリアル、例えば現場の生の感情だけがリアル、それがバラエティー番組のちょうど良いさじ加減のように思える。ほとんどが嘘だから笑えるのだと思う。そしてそれこそがバラエティー番組における創造性のように思える。
1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina
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