更新日:2022年03月20日 12:57
エンタメ

まだ間に合う『鎌倉殿の13人』5分でわかる第10話までのあらすじ&注目人物

1月スタートドラマでトップの視聴率

鎌倉殿の13人

番組公式HPより

 第10話まで放送を終えたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』が高い人気を維持し続けている。これまでの世帯視聴率の平均値は約14.6%(個人約8.9%)。1月にスタートした全ドラマの中でトップの成績だ(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。  とはいえ、まだ見ていない人も少なくないはず。途中からの参入はハードルが高いと考え、見るのをあきらめている人もいるのではないか。そんな人のために超速モードで物語を振り返り、併せて今後の見どころを記したい。

源頼朝(大泉洋)の女性スキャンダルから陰湿な殺し合いに

 物語は源頼朝(大泉洋)の女性スキャンダルから始まった。平安後期の1175年、伊豆国に流されていた頼朝が、豪族の娘・八重(新垣結衣)と秘かに通じ、男児・千鶴丸をもうけていたことが父親の伊東祐親(浅野和之)にバレた。  祐親は頼朝を流罪にした平清盛(松平健)の家人。その上、頼朝の監視役だったから、カンカンになり殺害指令を出した。命の軽い時代。祐親は自分の孫である千鶴丸も殺してしまう。  一方、頼朝も純粋に八重を愛した訳ではなかった。伊豆国随一の豪族である祐親を抱き込み、一緒に父・義朝の仇である清盛を倒すという腹づもりだった。だが、祐親はそんな思惑に乗るような甘い男ではなかったのである。  それでも頼朝は懲りない。今度は同じ伊豆国の中流豪族・北条家の取り込みを図る。うまい具合に長男の宗時(片岡愛之助)が自分から近づき、北条の館に匿ってくれた。それが発端となり、長女の政子(小池栄子)と結婚する。  頼朝は29歳前後、政子は20歳前後だった。主人公で政子の弟・北条義時(小栗旬)は14歳前後である。結婚を控えた頼朝は義時には本心を明かした。 「私は北条の婿となり、北条を後ろ盾として、悲願を成就させる」(頼朝)  以後、北条家の運命は激変する。
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源平合戦の幕が開く
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放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員

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