更新日:2022年03月28日 12:38
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奨学金245万円の返済に15年…それでも「借りてよかった」と男性が語るワケ

奨学金の使いみちは?

飲み会

写真はイメージです

バイト代と奨学金は、生活費と「大学生」ならではの活動に使っていたようだ。 「週に3回くらいは飲み会があって、毎月5万円ほど消えていました。あとは部活の大会費や備品代とか。自炊はしていなくて、朝昼は学食、夜は飲み会かバイトのまかないみたいなパターンが多かったです」 大学3年生の2月から4年生の6月にかけて就職活動に励み、IT関係の会社に内定。その間もアルバイトは続けていたという。 「就職活動の間も週3回か4回はアルバイトをしていました。居酒屋で、夜から朝まで働く感じですね。部活も引退はしたのですが、ちょこちょこ顔は出していました」

返済は「飲み会を2回我慢したらいい」

その後、大学を卒業し、2020年の4月から現在の会社に勤務。同年の10月から奨学金の返済が始まった。返済総額は244万8000円で、毎月1万3600円を返済しているという。 鈴木さんは第一種の奨学金なので無利子とはいえ、単純計算で15年かかって完済する見込みとなる。完済時の年齢は37歳…と聞くと、とてつもない重荷を背負ったようにみえるが、本人は飄々としている。 「手取りが23万~25万円なので、負担がないかと言われればそうではないですが、そこまでではないというのが正直な感想です。飲み会を2回我慢したらいいかな、という感覚。37歳まで返済し続けなければならないのは確かに長いですが、今のところ結婚したいとも思っていないですしあまり深刻には考えていないです」 奨学金返済以外のお金は生活費とお酒に使っていたと話す鈴木さんだが、最近になって貯金をし始めたそう。 「今は自分が後輩の立場なので、よく上司に奢ってもらっています。自分が上司になったときには、同じように後輩に奢りたいなと思って貯金を始めました」
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「大学生の1万円と社会人の1万円は全然価値が違う」
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浪費癖が直らない編集兼ライター

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