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「歯医者が怖い」を変えたい。現役歯科医の斬新すぎる挑戦と決意

コロナ禍でも「やるしかない」

鹿乃さやか——コロナ禍で歯医者に来る患者数に変化はありましたか? 鹿乃:ピークのときはキャンセルだらけでした。やっぱり口腔内なので、患者さんが不安になる気持ちもわかります。いまだに歯医者に行くのが怖いって言われます。でも、どこの病院でも感染症対策を徹底しています。クラスターも思っているより起きていないんですよ。 ——ワクチン接種が広まる前は、飛沫が飛ぶような治療は怖くありませんでしたか? 鹿乃:怖いという以前に、やるしかない。治療が怖いと思ってしまうと、私たちは病院を閉めるしかなくなるので。コロナに罹ったらダメだけれど、緊急性が高い治療もある。だから、怖いなって思うことはなかったですね。

歯の大切さを伝えたい

鹿乃さやか

3月21日、「ミスiD2022」でサバイバル賞と321賞をW受賞した鹿乃さん

——ライブ配信やYouTubeなどのメディアを通じて患者さんに伝えたいことはありますか? 鹿乃:歯医者って、痛かったら行くみたいなイメージがある。痛くなければ行かなくていいやって、そう思ってる人が多い。私は、ずっと「3か月から半年に1回は定期検診に来てください」って言ってるんです。そこで予防ができたら、歯の治療も大変じゃないし、定期的に通うことで生涯における治療費が少なくて済むというデータがあります。  また、歯が健康だと長生きするって言われています。訪問治療に向かうと、おじいちゃんおばあちゃんが「なんで歯を無くしてしまったんだろう」って後悔している。やっぱり、食事は生きがいのひとつじゃないですか。  それで、もっと歯の大切さを伝えていくべきだって思ったんです。でもお医者さんと比べて、歯医者で顔を出してメディアで伝えている人って少ないなと思って。
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交通事故で大怪我「私が生きたことに意味があるのかもしれない」
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出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration

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