――最後にもう一店、教えてください。 おごせ：最後は、地元の新潟県にある「元祖支那そば おもだかや」というラーメン店です。県内に数店舗あるんですが、私は竹尾店によく行きます。 ――どんなメニューが人気ですか？ おごせ：醤油ラーメンとも塩ラーメンともちがう「支那そば」というメニューが定番です。魚介系の和風出汁をつかいつつ動物系や椎茸などの出汁も入っている半透明のあっさりしたスープが美味しいです。昔ながらの味わいで、新潟市民なら誰でも知ってますね。 ――デカ盛りメニューはどんなものがあるんですか？ おごせ：大きなすり鉢に、支那そばが8玉入ってくるメニューで、たくさんのフードファイターさんがチャレンジしています。私は22分58秒で食べきりました。 ――そんな「おもだかや」の「オススメの普通盛りメニュー」はなんですか？ おごせ：冷やし中華みたいな見た目の「冷やしそば」です。 ――冷やし中華とはどんなところが違うんですか？ おごせ：冷やし中華といえば、酸味の効いたスープが特徴的だと思うんですが、「冷やしそば」はごま油の風味があう醤油ベースのタレで酸っぱくないんです。冷やし中華の酸っぱいタレが苦手という方には特にオススメです！酸っぱいのがお好きな方は、卓上のお酢をかけるといいですね。 ――他にはどんな特徴がありますか？ おごせ：具材でも特徴的なのが、茎わかめです。看板メニューの「支那そば」にものっているんですが、コリコリシャキシャキの食感が楽しめます。それから、チャーシューも、一般的なものだと細切りのものがのっていることが多いと思うんですが、大判のものがドーンとのっていて満足感もあります。 ――麺はいかがですか？ おごせ：看板メニューの「支那そば」もそうなんですが、地元で有名な「日の出製麺」の麺を使っているんですよ。極細でツルッとした麺が美味しいです。 　映えるものが拡散されやすい現代。デカ盛りはインパクトが強いために、ネットなどで情報を集めようとすると通常メニューの魅力が隠れがちだ。しかし、そうした店の通常メニューの味へのこだわりを掘り返してみると、新たな美味しいものに出会えそうだ。 ＜取材・文／Mr.tsubaking＞ おごせ綾 1990年7月1日生まれ。新潟県出身。通称「おしんちゃん」 大食いタレント/YouTuber。150cm/32kg。日本最小のフードファイターとして、テレビやイベントで活躍。「元祖！大食い女王決定戦」（テレビ東京）で準優勝。YouTuberとして全国のデカ盛りメニューに挑戦中。YouTube「おごせ綾チャンネル」 Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大！天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。