プロ野球2022“コスパ抜群”プレイヤー<セ・リーグ編>高額年俸選手より仕事してます
ジャイアンツの次期エースを狙う右腕・戸郷翔征
現在、ヤクルトに大差を付けられて2位に甘んじている読売ジャイアンツの中で、ローテーションを守って8勝をマークしているのが、4年目になる戸郷翔征投手だ。彼の年俸は4000万円で、エース・菅野智之の年俸6億円と比較するとわずか15分の1。 プロ入り2、3年目に9勝を挙げる好成績を残したが、昨年はチームがリーグ優勝できなかったこともあり、4000万円止まり。先発投手の年俸アップのカギとなる“10勝”に届かなかったことも大きなネックとなった。 ところが、今年はシーズン当初からテンポのよい投球で試合を作り、すでに8勝をマークするハイコスパな活躍を披露。変則スリークォーターから投じるストレートとフォークが効果的に決まっており、課題の10勝も余裕で到達しそうな勢いだ。 キビタ氏は戸郷の安定感ある投球について「彼の場合は、経験値が大きいでしょう。打者の手元で急激に曲がりながら落ちる独特のスライダーや低めに決まるフォークボールはすでに1軍でも通用するレベルにありましたが、制球力の向上やピンチでのマウンドさばきが各段に成長しましたね。原監督から厳しく叩かれることも多い選手でしたが、潜在能力の高さがあったからこそ。その期待に応える形で一気に安定感が出てきましたね」と語る。 データでも1試合あたりの四死球が減少、昨年は満塁時に19打数8安打されていたが、今年は得点圏でほぼ打たれておらず、マウンドでの成長を見せている。年俸4000万で2ケタ勝利、いや最多勝に絡んでくるようであれば、これほどコスパのよい投手はいないだろう。
支配下登録されたばかりのDeNA左腕・石川達也
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