恋愛・結婚

“初恋の相手”と久々の再会、デートのつもりが「宗教の勧誘」で頭がパニック

10年以上ぶりに、いきなり連絡が来る

山下公園から見る横浜港の風景「27歳くらいだったと思いますが、親から『エミちゃんから電話があった』と連絡があったんです。彼女の連絡先を聞いて、ちょっとドキドキしました」  行方が分からなくなっていた幼馴染からの、突然の連絡。塩田さんは甘い期待を胸に、電話をかけた。 「受話器越しのエミは、昔と変わらない明るい雰囲気がありました。最初は『懐かしいね』みたいな話をして、自然に『ちょっと会わない?』と誘われました。それで、10年以上ぶりに会うことになったんです」  待ち合わせの場所は、横浜でも有名なデートスポットの山下公園。「あわよくば……」と男の下心も抱きつつ、そわそわと約束の日を心待ちにしていた。  迎えた当日。待ち合わせの場所には、少し大人になったエミが立っていた。

再会の目的は宗教勧誘

「久しぶり、と挨拶すると、『実は友達と来てるんだけど、その人も呼んでいい?』と言うんです。は? ってなるじゃないですか。そしたら、僕らより3~4歳くらい年上の女性がやってきて。状況がよく分からなかったけど、とりあえずお茶する流れになりました」  急に現れた謎の女性。塩田さんは首を傾げながらも、近場のカフェへ移動した。腰を落ち着け、まずは昔話を交えつつの近況報告。だが、穏やかな会話は徐々に不穏な雲行きに変わっていった。 「話の流れで、『最近何か不満はない?』って聞かれたんです。そして、『私たちの集まりにこない?』と。ええ、勧誘だったんですよ。それも某新興宗教の」  よくあると言えば、よくある話。姿を消していた間に、エミはその宗教の信者になっていた。謎の女性は、勧誘の指導役だったわけだ。
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心中は…
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福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0

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