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寿司職人になった元アイドル「自炊も料理も未経験だけど“握りのテスト”は1位」

大阪で出会った美味しいシャリ

――他の人にはできないこだわりはありますか? あこ:ひとつのお店の味を極める方もいます。でも私は、仕込みや魚の捌き方を色んな方から学んで、それらを自分なりに組み合わせたり創作したりしています。シャリも、大阪まで食べに行ったあるお寿司屋さんのシャリが一番美味しいと思ったので、お店の人にお願いしてレシピを教えてもらって、そのシャリ酢を使っています。 ただ、それだけだとそのお店の味になってしまうので、そこから自分でもブレンドを変えて作っています。色んなお店のいいとこどりと私自身の試行錯誤で作っているので、他では食べられない味になっていると思います。 ――将来の野望は? あこ:TikTokで動画をあげていたりしますが、自分の成長日記という意味もありつつ、みんながお寿司に触れたり、お寿司の事を考えてくれる時間がもっと増えたらいいなという気持ちもあります。みんなの「寿司モチベ」をあげたいです!(笑)。

将来は「寿司をビビらせたい」

――「寿司モチベ」(笑)。いい言葉が出ましたね! あこ:それから、「寿司を驚かせたい」とも思っています。 ――寿司を?寿司「で」ではなくて? あこ:そうです。寿司自体を驚かせたいです。過去に寿司が驚いたのって、回転寿司が生まれた時がそうだと思うんです、「え?俺、ベルトコンベアの上を回ってるの?」って(笑)。 ――寿司の擬人化(笑)。寿司の一人称は「俺」なんですね(笑)。 あこ:カリフォルニアロールが生まれた時も「俺、アボカド入れられちゃうの!?しかも、海苔を逆向きに巻かれちゃうの!?」って驚いたと思うんですよ。 ――冗談で流しそうになりましたが、回転寿司が生まれたからたくさんの人が寿司に馴染めるようになったし、海外に寿司が広まるブースターとして、カリフォルニアロールは一躍買っていますね。そういう意味では、寿司を驚かせることが、寿司の裾野を広げることに繋がりますね。 あこ:そして「日本で一番有名な寿司職人」になりたいです!  前例の少ない女性寿司職人として、日々修行を続け成長している彼女。業界が動くような大きな転換や躍進は、前例のないところから生まれるもの。今後の彼女の活動から目が離せない。<取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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