更新日:2015年12月10日 11:25
仕事

どんな趣味でも話してみれば世界は広がる!?

今年1月に高齢者の孤独死を扱ったNHKスペシャルの『無縁社会』。放送後、同世代だけでなく30代からも衝撃を受けたという声がネット上に飛び交い話題を呼んだ。孤立感を拭えない30代の人たちに打開策はあるのか? そこでSPA!は、人との繋がりを絶やさないためにとっておきの秘策を探ってみた。GWも一人という人、必読です! これで「無縁」状態を抜け出せる最新案内 「孤独だ、一人ぼっちだ」と悩んでばかりはいられない。 この不安を解消するための対策を紹介する。これを知れば、将来は、もう安泰だ!? 【案内5】会社でのコミュニティを強くする  自分が無縁であると思う人の多くは、会社内でもそれを感じるという。中には、友達ができないまま社内でどんどん孤立していき、あげくに退職、引きこもりになってしまう人すらいるとか。そんな人たちを支援するNPO法人「育て上げ」ネットに、社内無縁の現状を聞いた。 「そもそも、『育て上げ』ネットに来る人たちは、学生時代に友人がいなかったため、人とどう接していいのかわからない人が多く、飲み会やカラオケにも行ったことがない人もいるくらいです。そういう人たちは、仕事は問題がないのに、人の輪に入れないことに悩んで会社を辞めてしまうんです」  そう語るのは、理事長の工藤啓氏。こういった無縁のスパイラルに陥ってしまった若者が継続して会社勤めができるためには、職業訓練以上に、人との付き合いがうまくできるのかも重要だという。 「例えば、カラオケ大会を開催してみんなで楽しめる曲の選び方をアドバイスしたり、飲み会の作法を教える場をつくることもあります。さらに休憩所にマンガやゲームを置いているんですが、それらを通して相手の趣味や嗜好を知って、会話の取っかかりにできるよう、意図的にしているんです。今では彼らだけでなく、週末や会社の昼休みの1時間でも孤立してしまう人が増えています。そういった人も、少し勇気を出して自分の趣味を相手に伝えることが友達づくりの第一歩になるのでは」  また、地元地域に密着したボランティア活動も無縁からのリハビリにいいという。 「私たちは、地域での活動で、さまざまな世代の方と会話をする空間をつくっています。また、そういう人たちとの飲み会もあって、生徒たちと盛り上がっています。そうやって、どんな世代とも会話ができることが、会社勤めを続けるためにも役立ちますから」 【処方箋】 どんな趣味でも恥ずかしがらずに相手に話してみる
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NPO法人「育て上げ」ネット地元商店街からの依頼や、オフィスワークなど、さまざまな 職業訓練を通して、若者の就活支援を行う。 http://www.sodateage.net/工藤 啓’04年より引きこもりやニート、フリーターの就活支援を行う NPO法人「育て上げ」ネットを立ち上げ、理事長を務める 取材・文/高田純造 水越恵理子 港乃ヨーコ 齊藤武宏 樋口淳(本誌) 撮影/門嶋淳矢 イラスト/小田原ドラゴン ― 40代で[無縁予備軍]にならないための処方箋【10】 ―
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