話し相手をしてくれる商売が存在した!
今年1月に高齢者の孤独死を扱ったNHKスペシャルの『無縁社会』。放送後、同世代だけでなく30代からも衝撃を受けたという声がネット上に飛び交い話題を呼んだ。孤立感を拭えない30代の人たちに打開策はあるのか? そこでSPA!は、人との繋がりを絶やさないためにとっておきの秘策を探ってみた。GWも一人という人、必読です!
これで「無縁」状態を抜け出せる最新案内
「孤独だ、一人ぼっちだ」と悩んでばかりはいられない。
この不安を解消するための対策を紹介する。これを知れば、将来は、もう安泰だ!?
【案内3】話し相手を見つける
人との会話を楽しめるようになれば、無縁にならないはず。でも話し相手がいないのなら、専門家の手を借りるのもひとつの手段だ。
「聞き上手倶楽部」は、自分の言いたいことを、文字どおり聞き上手なスタッフたちがひたすら聞いてくれる、24時間対応の電話話し相手サービス。料金は10分1000円で、基本は1回の電話で45分まで話すことができる。
「メインユーザーは30代で、話題は悩み相談がほとんど。職業は教師と看護師がダントツに多く、いわゆる”いい人”ばかりです」
と話すのは、代表の菊本裕三氏。電話を受けるスタッフは、保育士や教師、カウンセラーなどの資格を持つ人が多い。
「実は”いい人”の多くは、周囲に親も友達もいます。でも『悩みを話したら重いと思われそう』と、気を回しすぎる傾向がありますね。限界まで不安を溜め込み、鬱になる人すらいます」
聞き上手倶楽部では、そんな悩める”いい人”たちの、上手なガス抜きを手伝っている。しかし倶楽部の利用で心を休ませるのもいいが、最終的には現状の人間関係の中で、悩みを話せるようになるのが理想だと、菊本氏は言う。
「人間関係はあるのに、まったく弱みを見せない状況は、自ら無縁をつくり出しているようなもの。これを打破するには、自分が”聞き上手”になるのが有効です。そうすれば物を言いたい人が集まってくるので、交流が生まれます」
会話を続けるには、ちょっとしたコツがあると言う菊本氏。
「最初から無理に自分の話をしなくても大丈夫。相手の話に相槌を打つくらいで十分です。会話をするというより、会話を聞くくらいの気持ちを保ち、相手との信頼関係を築きましょう」
すると徐々にお互いの心がほぐれ、”いい人”でも本音で話せる仲間ができるはずだ。
【処方箋】
まずは聞き上手に。それが話し友達をつくる第一歩だ
【聞き上手倶楽部】
話したいことを、分野を問わず聞いてくれる電話サービス。
24時間・匿名・携帯OK
http://kikiwell.com/
【菊本裕三】
聞き上手倶楽部代表。元美容師という経験から、
話をすることでのストレス解消効果に注目し、
倶楽部を立ち上げる
― 40代で[無縁予備軍]にならないための処方箋【8】 ―
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