仕事

「がむしゃらに働いた先に幸せはない」ベストセラーが教える“充実した生き方”とは

現在を犠牲にして働いた先に幸せはない

現在の喜びを奪うことができるものは二つしかない。過去に対する悲観的な考えか、未来に対する悲観的な考えだ。 (『プレゼント』より)  老人の言葉から、自分が「純粋に何かに没頭するいま現在の瞬間」を感じることこそ、人生の幸せだと教えられる青年。このように「現在」を楽しむことは、人生に不可欠だと土井氏も指摘する。 「かつてのビジネスパーソンのモデルケースは、過去を燃料にして、現在を犠牲にして、未来を生きるものでした。つまり、過去の失敗やコンプレックスを糧にして、現在を犠牲にしてがむしゃらに働き、現在使えるお金や時間、労力を未来に投資する。でも、どれだけお金を持っていても、すばらしい環境にいても、本当に自分にとってそれが幸せとは限りません。自分が何に幸せを感じるかを知るためにも、過去や未来への悲観的な想いにとらわれず、現在を大切にする。そんな本書のメッセージは非常に重要ですよね」

ワクワクする未来を計画する

現在を過去より良いものにしたいと思ったら そのときこそ 過去から何かを学びとるべきである 未来を現在よりよいものにしたいと思ったら そのときこそ 未来への計画を立てるべきである (『プレゼント』より)  しかし、現在にだけ集中して生きればいいかというと、決してそうではない。そこで大切なのが、本書のフレーズにもある「過去」と「未来」との正しい向き合い方だ。 「『プレゼント』に書かれているように、過去と未来はとらわれるものではなく、現在をより一層楽しくするためにあるものです。過去の出来事に心を乱したり、悲観的な気持ちになったとき。それは、じっくり過去を見直し教訓を得るべきタイミング。過去からしっかり学び、現在に生かせる部分はきちんと生かしていく必要があります。一方、未来を思い描くことは、自分の人生をアップデートするためには不可欠。自分が本当にしたいことを思い描き、『こうなったらいいな』とワクワクする未来を計画することが、より良い未来につながるはずですから」  日々の忙しさや過去の後悔、未来への不安にとらわれ、動くことができない。そんな日常から抜けだすヒントが『プレゼント』には隠れているはずだ。
1
2
3
プレゼント

全世界2800万人が読んだ著者が書きおろす

おすすめ記事