若月佑美「絵が難しいものになって描けない時期があった」二科展特選賞選出も苦悩の日々語る
元乃木坂46で女優の若月佑美が、美術展覧会「第106回 二科展」(デザイン部)で特選賞に選出され、6日に東京・新国立美術館で喜びの会見を行った。今回はA部門(自由テーマによるポスター表現)に出品し、今年6月に約2週間かけて製作した。
大きな一輪の赤いバラを描いた作品で、タイトルは「愛と美、人生を魅了したい Love and Beauty、I want to captivate life」。バラをモチーフに選んだ理由について若月は、「赤い色のバラの花言葉には、『愛情』や『美貌』という意味があって、自分の人生と照らし合わせたときに、その言葉がしっくりきたんです。見た目だけでなく、人生そのものを美しくすることができたら、人としても素敵な人になれるのかなっていうことをバラから学びました」と語った。
また、バラの花びらや葉っぱの中に大小の言葉が並ぶ独特なレイアウトは、新聞を参考にしたという。「ただ文字を並べているだけでなく、人を惹きつけるためにはどうすればいいのかが考えられている面白いデザインだと感じて。花びらに『夢』『自我』、そして葉には『愛』『情熱』などの言葉を書き入れて。どちらの要素も人として持っているものだけど、そのバランスが崩れると善にも悪にもなってしまう」と、解説を加えた。
若月は2012年の二科展で初入賞してから、8年連続で入選を果たした。
注目度が上がるなかで、「学生の頃に書いていた絵は、ただ自分の頭の中にあること描くことで満足していたし、それを評価していただいてびっくりした。それから、さまざまな意見や感想をもらうなかで、自己満足だけで完結してはダメなんじゃないか?と思うようになり、絵が難しいものになって描けなくなってしまった」と、苦しかった時期を振り返る。
独特なレイアウトは新聞を参考に
「自己満足だけで完結してはダメなんじゃないか?」
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