仕事

路上ライブで月8万円稼ぐ元CA。早期退職後の波乱万丈

 歌手志望の若者が路上ライブから夢をつかもうとする姿を駅前や繁華街で見かけることがある。しかし彼らが、その場所に大阪・西成を選ぶことは……ないだろう。日雇い労働者の街として知られ、治安が悪いというイメージが根強く残る西成などで、あえて路上ライブを行う還暦前の元CAがいるという。
太田由貴

西成で路上ライブを行う太田由貴さん(57歳)

 彼女は何が目的でそんなことをするのか? 華やかなCAという職業から不安定な道を選んだ理由とは……?

早期退職者制度でCAを辞め、不安定な道へ

 関西エリアを中心に毎日のように路上ライブを行う還暦前の元CA……太田由貴さんは現在57歳。12年前までCAとして25年間国内大手の航空会社で活躍していた。40代後半で新人教育なども任される立場になってもなお、フライトの現場に立ち続けるほど「飛ぶのが好き」だったと話す。しかし2010年12月、突然退職を決意する。 「すごく好きな仕事だったのですが、十分にやり切ったなという感覚があったことが大きいです。そして現場には若い人も多く、機内サービスもどんどん変わっていって、ついていくのに精いっぱいだったこともあります。そんな状況で早期退職制度の募集があったんです。  その頃にフライトで沖縄を訪れて綺麗なお月さまを眺めていたらふと辞めようと思い立って……。いろんなことを十分経験できたし、これからは組織や会社の枠に捉われずに自由にやりたいことやりたいな、と」(太田由貴さん、以下同)

自由を満喫する一方で「これでいいのか」

 そうして夫にも息子にも相談せず退社を決意、息子はまだ高校生でお金のかかる時期。夫も息子も驚いたが、最終的には「ママが決めたことなら」と納得してくれたそうだ。 「会社を辞めてからは旅行に行って自由を満喫したり、専業主婦を楽しんでみたりしていました。しかし、その一方『これでいいのか、自分には何かやることがあるんじゃないのか』という罪悪感のような気持ちもあったんです。そこでとりあえずパートをしてみようと思いました」  そして託児所の保育補助、カフェのキッチン補助、美容家の雑用秘書など様々なパートを転々とした。しかしどれも“これが本当にやりたいのか?”と違和感を感じ、長く続かなかったという。
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パートの仕事を転々とするなかで…
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