キャバ嬢と“位置情報”を共有した男性客の失恋話。彼女の滞在場所が、まさかの…
若者たちに人気の位置情報共有アプリ「Zenly(ゼンリー)」が突然、数ヶ月後のサービス終了を発表した。仲の良い友人や家族、恋人たちの間で利用されてきたが、近年は若いキャバクラ嬢が客と位置情報を共有するパターンも……。
しかしながら、それにより、知りたくもない事実を知ってしまうこともある。都内に住む大橋和樹さん(仮名・43歳)は「つい先日、お気に入りのキャバ嬢と失恋したんですよ……」とうなだれる。いったい、何があったのか?
「彼女……ユイ(仮名・23歳)の店に通い始めたのは昨年の秋でした。たまたま入った会社近くのキャバクラで1時間3500円で飲み放題。女の子のドリンクも1杯800円程度なので飲ませても1時間6000円ほどと格安。キャバ嬢はガツガツしていなくて『指名して』とも言ってこない。僕は毎回、フリーで入っていたのですが仲の良い女の子が何人かいたので、その子たちとたまに同伴をしてあげるようになったんです」
キャバクラは毎回フリーで入るのは別にOKだが、1人のキャストと同伴すると、店側からは指名とみなされて他のキャストとの同伴はNGとなる。しかし、「その辺は割りと自由にしてもらえた」と語る大橋さん。その理由とは……。
「店長と仲良くなったんです。店長は29歳で見た目は金髪でチャラチャラしていますが、礼儀正しくて良い子です。通い初めた頃、コロナの自粛明けで女の子が全然出勤していなかったんです。そのときについてくれたのが店長でした。
話をすると店長が住んでいるのが僕が以前、住んでいた最寄り駅と同じだったんです。店長に『あの駅裏のグレーのマンションです』と言われて、そこ知ってる!となり、盛り上がったことから仲良くなりました」
そんなチャラ男の店長と仲良くなったことをきっかけに、店での融通が効くようになったという。そんなある日、何度か同伴しているユイさんからこんな提案を持ちかけられた。
「ユイが突然、『位置情報共有アプリを交換しよう!』と言ってきたんです。ユイの店と僕の職場は近いし、ユイが出勤する時間に僕が近くにいれば同伴に持ちかけられると思ったんでしょう。ユイからすれば自分だけを指名してほしいというのが本音だったんだと思います。僕は位置情報の共有には抵抗がありましたが、まぁいいかな……と軽い気持ちで交換しました」
位置情報共有アプリとは、スマホのGPS機能を使って友人と位置情報を共有できるというもので若者の間で流行している。
客と位置情報を共有するなんて筆者世代のキャバ嬢からすれば信じられない話である。だが、「店と客で距離感の近いローカルキャバクラなので」と大橋さんは言う。
大橋さん自身、ユイさんのことを気に入っていたが下心などはなかった。そのため、たとえ位置情報アプリを交換しても変な気を起こすわけでもなく、たまたま近くにいれば同伴に誘う程度の仲だった。
毎回フリーで入店していた店で…
キャバ嬢から「位置情報をアプリで共有しよう!」
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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