毎日相場の動きを追い続けるだけでリテラシーは養われる
資産管理アドバイザーとして活動するかたわら、俳優業も継続する崎本氏。現在、放送中の『闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん』にも出演している
崎本 ちなみに、FIREした後は皆さん、どんな生活を送っているんですか?
山口 意外とFIREをしたあとにまったく働かないという人は少ない気がします。ただ、いわゆる「ライスワーク」はしません。嫌な仕事は断って、ブログを書いたり、自分が好きなことの講師をしたり、本当にやりたいことだけをやっている人ばかりです。仕事自体が楽しみに直結しているし、収入的にもプラスになって心の安定感も生まれる。すごくいい状況ですよね。
崎本 繰り返しになりますが、お話を伺っていると、「やっぱりマネーリテラシーの勉強をしないと、経済的自由は得られないんだな」と痛感しました。ただ、やっぱり大変なのが勉強ですよね。僕の場合は、朝起きたら新聞を読んで、毎日自分の決めたYouTubeの番組を必ず見ることをルーティンにしているのですが、投資初心者におすすめの勉強法があれば教えてください。
山口 これは僕自身がいまだにやっていることなのですが、朝起きたら、まずは世界の株価や債券、仮想通貨などの値動きを毎日チェックしています。そして、大きな値動きがあれば、経済系のウェブサイトなどで原因を調べてみる。このステップを1~2年ほど繰り返すと、だいたい経済の流れがわかっていくと思います。
崎本 相場を見て、調べて、覚えるということですね。ただ、いつも思うのですが、投資用語って、すごく難解じゃないですか。そこで挫折する方も多いと思うのですが、ご自身が最初に勉強されたときは、この壁はどう乗り越えましたか?
山口 金融の世界の言葉は、本当に難しいですよね。日本語のはずなのに、まるで宇宙人の言葉みたいなだな……といつも思います。ただ、さっき僕がお伝えしたルーティンを繰り返してもらうと、どんどん知識がたまっていきます。
崎本 やはり地道に継続していくことが結局、一番の近道になりますね。
山口 最初の1~2年はわからなくてもいいし、同じ用語を何度も調べたっていい。でも、続けていくと、次第に何が書かれていて、市場がどう動いているのかがわかっていきます。すると、同じウェブ記事を読んでも、受け取り方や理解度も変わります。金融知識は一度身に着けてしまえば、あとはラクですから!
崎本 僕自身も俳優を通じて、20代で1000万円以上を稼ぐようになったせいで、金銭感覚がバグってしまって、借金地獄に陥ったことがあります。当時はお金のことは難しくて、よくわかっていなかった。でも、借金をして大変な目に遭ったからこそ、いろんな人にお金の知識を伝えたいと考えて、発信を始めました。だからこそ、今回お話を伺って、金融リテラシーの大切を痛感しました。